飛距離アップは“しっかりグリップ”がカギ!FW・UTを上手くなる

写真拡大 (全6枚)

FW・UT のような「地面の上のボール」を「長いクラブ」で飛ばせない大きな原因は“振り遅れ”!振り遅れを防ぐ一番の解決法は「グリップをしっかり握ること」と奥嶋誠昭コーチ。

理想的な入射角や軌道など「しっかりグリップ」がもたらす“効能”についてレッスンする。

Drill1:ヒザ立ち打ち

ミスが“わかりやすい”ドリルで意識づけを強くする

ヒザ立ちの体勢でもクリーンヒットできれば7割前後の飛距離は出せる。
「当たる、飛ばせる」がしっかりグリップができているかの目安だ

「ヒザ立ち打ちドリル」は、地面とクラブの距離が近くなるため、少しでもヘッドが垂れるとボールの手前をダフってしまいます。正しくクリーンにヒットするために、まずはしっかりグリップを握る。そこから胸の回転で打っていくのが正しい動き。

しっかりグリップの目的は、振り遅れを防いでゆるやかな入射角と安定したダイナミックロフトを維持すること。それができていないとミスが顕著に出るドリルなので「しっかりグリップからの正しい動きができているか」のセルフチェックにも最適です。

Drill2:右手1本打ち

振り遅れやインパクト時のフェースの開きを助長する要因になるので、右手の”押し”を意識して打とう

右手で押しながら振り遅れを防止する

左手でクラブを引っ張る意識が強すぎると、
手だけが先行してしまい体の正面から外れる(×)。

「右手1本打ちドリル」は、ヘッドを振り遅れさせずにしっかりと胸の回転と連動させる感覚をつかむのに有効です。右手1本だと腕にかかる負荷が上がるので、グリップをしっかり握る意識づけにもなります。

アドレスでしっかりとグリップを握ったらバックスイングからフィニッシュまで、グリッププレッシャーはずっと維持したままヘッドの慣性に負けないように押し込んでいくイメージが◎。片手打ちだとオフセンターヒット時にフェースがブレやすくなりますが、ブレないように打つことで「芯でヒットする」練習にもなります。

いかがでしたか? このレッスンを参考に、グリップをしっかり握って練習してみてください!

レッスン=奥嶋誠昭
●おくしま・ともあき/1980年生まれ、神奈川県出身。最先端のスイング・弾道解析器を使い、その研究成果をツアープロやアマチュアにフィードバックするレッスンが好評の人気コーチ。「THE REAL SWING GOLF STUDIO」主宰。

構成=石川大祐 
写真=相田克己
協力=日神グループ 平川CC