サウジアラビアのフィラース・アル=ブライカーン(右)と競り合うルイス・ミラー(ロイター)

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 2026年北中米W杯アジア最終予選C組の第5戦(14日=日本時間15日)で2位のオーストラリアはホームで3位サウジアラビアと0―0で引き分けた。

 オーストラリアは後半アディショナルタイムに得点を許すもビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によりオフサイドの判定で無得点。2、3位対決は痛み分けとなった。トニー・ポポビッチ監督は「いくつかチャンスがあったが、相手が良くて生かせなかった。ポイント(勝ち点1)を得て、われわれは前進している」と語った。

 オーストラリア紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」は「まだ危うい状況にある」とし「それ素晴らしいことではない。また、完全な惨事でもなかった。実際には、その両方に近いものだった」と指摘。今予選の最終節(来年6月)にアウェーでサウジアラビアと対戦する予定とあってW杯出場権を得られる2位をキープも、先行きの不透明さを伝えていた。

 最下位の中国は敵地でバーレーンに1―0で勝ち、2連勝。勝ち点6で暫定4位に浮上し、勝ち点5のバーレーンが5位に順位を落とした。最終予選では上位2位がW杯出場権を獲得し、3、4位のチームが次のラウンドに進む中、大混戦ムードとなってきた。首位の日本は15日に敵地でインドネシアと対戦する。