親跳満をツモって完勝ムードのはずが…。まさか同じことをやり返されるとは思っていなかっただろう。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」11月14日の第1試合は赤坂ドリブンズ・浅見真紀（最高位戦）がトップを獲得し個人2勝目。トップ目から親跳満をツモり、安泰と思いきやライバルに同じ親跳満の大物手を決められ大ピンチ。辛くも逃げ切ると「安心しました」と胸をなでおろした。

【映像】浅見真紀を猛追するライバル…デットヒートの一部始終

　この試合は東家からEX風林火山・二階堂亜樹（連盟）、浅見、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）、BEAST X・猿川真寿（連盟）の並びで開始した。浅見は東4局、ドラの白が暗刻のチャンス手を仕掛け、赤5筒をツモ。白・赤2・ドラ3の1万2000点をツモってトップ目に立つ。チームでは常にムードメーカー、やんちゃな周囲のまとめ役として光る浅見、卓上でしか見せない鋭い表情に注目が集まった。

　さらなる加点チャンスは南2局2本場、5巡目に高目345の三色同順となるタンヤオをリーチ。ダマテンでも高目ツモで跳満という超大物手。浅見はここで迷わず「リーチ！」と宣言だ。競る相手が現れないまま高目の3索を引き当て、リーチ・ツモ・タンヤオ・三色同順・赤・ドラの1万8000点（＋600点、供託1000点）を成就させ、ダントツ状態となった。

　このまま悠々と逃げ切りか…と誰もが思っていた南3局1本場、伊達が親跳満をツモると、にわかに慌ただしくなった。伊達が満貫をツモればかわされてしまう点差で浅見は南4局、自らゲームを締めるべくトップ目ながらリーチ。亜樹が3着確保のアガリを決め、辛くも逃げ切った。解説を務めていたTEAM雷電・萩原聖人（連盟）は「内心、めちゃめちゃホッとしていると思いますよ」とその心の内を察し、ファンからは「まきどんおめでとう！」「浅見さすが」「まきどん！ナイストップ！」と健闘を称えるコメントが立て続いた。

　勝利者インタビューでは「逃げ切れそうだなと思ったところから伊達さんの猛追が来て、かなり焦ってしまって…。『焦らないように』と自分を諌めながらの後半戦でした。安心しました、良かったです」と苦笑した。最後に「チームはみんなが機嫌よく楽しそうにここまで過ごせているので、このまま続けて行きたい」と語った浅見。ムードメーカーの勝利はチームの機運をさらに高める、1勝分以上の価値がありそうだ。

【第1試合結果】

1着　赤坂ドリブンズ・浅見真紀（最高位戦）4万3100点／＋63.1
2着　KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）3万4800点／＋14.8
3着　EX風林火山・二階堂亜樹（連盟）1万8900点／▲21.1
4着　BEAST X・猿川真寿（連盟）3200点／▲56.8

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）