レイベリングとのコンビで一発を狙う津村

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 「マイルCS・G1」(17日、京都)

 デビュー21年目。5月のヴィクトリアMでテンハッピーローズをVへと導き、48回目の挑戦でついにG1ジョッキーの仲間入りを果たした津村明秀騎手(38)=美浦・フリー。日本でのタイトルを手みやげに、若き日から憧れを抱いていた米国競馬の祭典・ブリーダーズCに参戦する夢もかなえた。

 テンハッピーローズと臨んだBCマイルでは、2番手追走から早めに先頭に立つ強気の競馬。4着に敗れたが「悔いのないレースができました。先頭に立った時には夢を見ましたね。人馬ともにまだまだ成長できると思うのでこれからも頑張りたい」と充実の汗を拭った。

 マイルCSには、前走の信越Sでリステッド初勝利を挙げた外国産馬レイベリングからオファーが届いた。テン乗りになるが、美浦Wでの1週前追い切りに騎乗。「リズム良く運べましたし、思っていたよりも乗りやすかった。乗り難しいイメージがあったので、一回乗って感触をつかめて良かった」と好印象を得たようだ。

 実績では見劣るものの“競馬に絶対はない”ことは14番人気で初G1を手にした自身が一番分かっている。さらに磨きを掛けた手綱さばきで再びアッと言わせるか。(デイリースポーツ・松浦孝司)