阪神の本拠地・甲子園球場

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プロ野球巨人で昨シーズンまでコーチを務めていた野球解説者のデーブ大久保氏(57)が2024年11月13日にユーチューブを更新し、阪神からフリーエージェント(FA)宣言をした大山悠輔内野手(29)の去就について私見を述べた。

「FAした時点で阪神タイガースも交渉する立場に」

阪神は13日、公式サイト上で、大山がFA権を行使する意向を表明し、申請書類を球団に提出したことを発表した。大山は14日にFA宣言選手として公示され、15日から他球団との交渉が可能となる。

スポーツ紙の報道によると、阪神は大山を全力で引き留める構えを見せているという。一方で、今オフ、FA補強を計画している巨人は、大山獲得に向けての調査を進めており、阪神と巨人による争奪戦が予想されている。

去就が注目される大山に対し、同じ茨城県出身の「先輩」である大久保氏は、電話で大山に直接取材をしたという。

大久保氏は「(大山は)『こういう時でないと、他のチームの評価だったり、自分のチームの評価を聞くチャンスがないので聞いてみたい』と。まさに本音ですね」とした上で、大山を取り巻く状況を、次のように説明した。

「報道によれば、巨人と阪神の争奪戦になるのではないかということですね。フリーエージェントした時点で阪神タイガースも交渉する立場になる。どれだけ必要とする言葉だったり、金額だったり待遇だったりを出せるのか。巨人軍はどうするのか。どれだけの金額を出せるのか。これは情報戦なので、ほぼ出てこないでしょう」

「阪神タイガースが手放さないと思います」

茨城県出身の大山は、16年ドラフト会議で阪神から1位指名されて入団。2年目の18年シーズンに117試合に出場して以来、今シーズンまで7連続で100試合以上に出場している。23年シーズンは打線の主軸として、チームのリーグ優勝、日本一に大きく貢献した。

大久保氏は、大山の実力に加え、人間性を高く評価した。

「大山選手の魅力は、あれだけレギュラーを取って阪神の不動の4番。自他ともに認める選手でありながら、ピッチャーゴロを打って、完全にアウトのコールが鳴るまで全力でセーフになりにいく姿勢。あの姿勢が大山選手の魅力で、人間性を表している。ああいうことをやってくれる選手がいれば、どんどん士気が上がる」

23年シーズンまで巨人のコーチを務めていた大久保氏。大山が巨人に加入すれば、大きな戦力になることは間違いないとしながら、本人を直撃した感想を、こう語った。

「阪神タイガースが手放さないと思います。大山選手が外に出たくて、他のチーム行きたくてFAをしたのではない。これは100%違います。大山選手と話しても、本当に阪神のことを愛している。自分の評価が聞きたい。これだけです。阪神タイガースといろいろな球団に聞いてみたら、阪神タイガースの誠意をすごく感じた。そういう評価をしてくれるのだなとなったら、阪神に残る。これが第1路線だと思います」

阪神と巨人の激しい争奪戦が予想される中、大山の決断はいかに...今後の大山の動向に大きな注目が集まる。