積極補強のエンゼルスがFA菊池雄星にも動くか 他球団との競合を予想も専門サイトは猛プッシュ「割高な条件でのオファーも検討するべき」

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アストロズで好調をアピールした菊池には多くのオファーが届きそうだ(C)Getty Images

 アストロズからFAとなった菊池雄星は、すでに今オフの移籍市場において多くの球団から関心が寄せられていると、米メディアにより報じられてきた。メジャー6年目のシーズン、ブルージェイズとアストロズで9勝をマークするなど、先発投手としての堅実な働きが改めて評価されている。

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 そして、低迷からの巻き返しを目指す球団からも、日本人左腕へのアプローチが行われる可能性が出てきている。今季、球団ワーストの成績でア・リーグ西地区最下位に沈んだエンゼルスの獲得候補の1人に菊池の名前が挙がっていると専門サイト『ANGELSNATION.COM』が現地時間11月12日に伝えた。

 同メディアは、今オフのエンゼルスについて、「エンゼルスはすでに、ホルヘ・ソレアやカイル・ヘンドリックスなどの選手を加え、2025年のポストシーズン進出を目指して動き出している」と振り返りながら、「しかし、彼らはまだ補強を終えておらず、もう1人の先発投手であるユウセイ・キクチにも関心を示しているようだ」と綴っている。

 その上で、米放送局『ESPN』のジェフ・パッサン氏によるレポートを引用する形で、アストロズ、カブス、ドジャース、ブルージェイズ、オリオールズとともに、エンゼルスも菊池獲得に動く可能性があると指摘。また、今年8月からのアストロズにおける活躍を称えており、「トロントでのシーズン前半の成績を大きく上回るものであり、その活躍が彼にリーグ全体からの関心を集めている」とパフォーマンスを評している。

 さらに同メディアは、「エンゼルスは主要なフリーエージェントへの高額契約を避ける」と予想しており、菊池に関しても古巣のアストロズやブルージェイズ、ドジャースなど資金力に勝る球団が有利と見込んでいる。だがその一方で、エンゼルスは“マネーゲーム”には加わらないとしながらも、「2025年の競争力を真剣に強化するためには、やや割高な条件で中堅クラスの先発投手にオファーを出すことも検討する必要があるかもしれない」との見解も示した。

 例年には無い、積極的な動きを続けるエンゼルス。経験豊富な菊池の獲得が実現となれば、まさに低迷脱却への頼もしい存在となり得る。その他の補強も含め、来季へ向けた“本気度”が試されるオフシーズンとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]