グリズリーズの河村勇輝(C)Getty Images

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グリズリーズは10日(日本時間11日)、敵地でのブレイザーズ戦で134-89と大勝を飾った。
河村勇輝は第4クオーター途中から出場し、自己最長となる7分57秒間プレーした。試合では加入後自己最多となる4アシストと3得点をマークするなど存在感をアピール。
河村のプレーには、敵地とは思えないほどの歓声が巻き起こり、現地記者やファンから驚きの声が上がっている。

■「すでにNBAファンの心を掴んでいる」


河村の“大人気ぶり”は敵地でも健在だった。
米老舗スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』は「NBAファン、トレイルブレイザーズ戦でのユウキ・カワムラのパフォーマンスに反応」と題して記事を掲載。河村に集まった敵地ファンからの大歓声を伝えた。
この珍しい現象は、大きく点差を広げたグリズリーズが主力選手の温存のために、河村のプレー時間を長くしたこと、点差がついたことで敵地のファンが河村の応援に回ったことで起こったようだ。
記事では「身長5フィート8インチ(約172センチ)のカワムラは、日本の伝説的選手であり、ルーキーシーズンにしてすでにNBAファンの心を掴んでいる」と手放しに絶賛。
2WAY契約の河村の今後については「(下部組織)Gリーグのシーズンが始まり、メンフィス・ハッスルで多くの時間を過ごすことになるだろう。そのときまで、この若きガードはNBAファンを興奮させ続けるだろう」と今後の活躍にも期待を寄せた。

■SNSでも大人気、河村のスター性


米メディアでコメンテーターを務めるモリー・モリソン氏も、「ユウキ・カワムラがターン・アラウンド・ジャンプシュートを決めると、敵地ファン全員が大熱狂 こんなものは見たことがない」と動画付きで、河村の華麗なシュートにファンが大歓声を上げる動画を投稿。
さらに「ポートランド(敵地)の観衆はユウキ・カワムラへの声援が人一倍大きい。彼がボールに触れるたびに、狂気じみた声援が飛び交う」とも伝えた。
河村への敵地ファンの応援を見たファンからは「ユウキが得点した時のポーランド(敵地ファン)の盛り上がりは、NBA決勝戦のようだ」「ブレイザーズのファンは、自チームのどの選手よりも、ユウキを熱烈に応援している。彼は興行収入の柱だ」と驚きの声が上がった。
さらに、河村に対しても「オーラだけを基準にすると、ユウキは新人王を獲得するかもしれない」「ユキは現在リーグに所属するNBA選手の90%よりもオーラがある」「彼はグリズリーズと日本を代表するだけでなく、世界中のショート・キング(低身長プレイヤー)も代表する選手だ」など称賛の声が相次いでいる。