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●人気観光スポット・岐阜県高山市には歴史を感じる老舗の和菓子店が多数あります。その中から、今回はぜひ高山市に行ったら買いたい絶品&カワイイ和菓子をご紹介します。

 岐阜県の高山市は、国内外を問わず多くの観光客が訪れる人気の観光スポット。「古い町並み」や「飛騨高山宮川朝市」がある高山市の中心地には、飛騨牛をはじめ、たくさんの食べ歩きグルメがあります。

 そんな高山のまちで話題になっているのが「招福猫子まんじゅう」。お土産や贈り物にもぴったりなご当地和菓子の魅力をご紹介します。

行列ができる人気の老舗和菓子店「招福猫子まんじゅう」

稲豊園の外観

 JR高山駅から徒歩8分ほどの場所にある和菓子店『稲豊園(とうほうえん)』は、創業120余年、三代続く歴史のある和菓子店です。季節の和菓子などバラエティー豊かなお菓子を求めてやってくるお客で連日行列ができています。

「招福猫子まんじゅう」の賞味期限は1週間

 中でもSNSでも“ゆるカワイイ”と話題になった「招福猫子まんじゅう」(5個入・1500円)は、同店横の路地裏に猫が多く棲みついていることから、猫のお菓子を作ったらかわいいのでは? と三代目が思いついて生まれたそう。

 5種類の猫子(ねこ)たち、それぞれに個性を持たせるために、皮生地も中のあんも全て異なります。

柄や色だけでなく目の色や瞳孔の違いも楽しめる

 一匹一匹、すべて手作業のため、表情や形、柄が少しずつ違い、本物の猫たちがそれぞれ違った性格があるのと同じように、個々の個性が楽しめるのです。

 小豆、砂糖、小麦粉、麦芽糖、水あめ、つくね芋などを使用。ふわっとした柔らかい生地の中にそれぞれ違ったあんが入っています。

 可愛らしい猫子に包丁を入れるのは非常にためらわれましたが、思い切って猫子まんじゅうを半分に切って断面を見てみると、柔らかい生地の中にあんがぎゅっと詰まっていました。目玉の部分は練り切りでできていて、ぷっくりと出ているのもかわいい。

「ごめんね、猫子ぉー!!」と思いつつカットした断面

 猫子まんじゅうは、とら猫 (黒糖生地、小豆粒あん)、黒猫(竹炭生地、黒糖あん)、三毛猫(プレーン生地、抹茶あん)、ロシアンブルー(黒ごま生地、小豆こしあん)、白猫(プレーン生地、クリームチーズあん)の5種類。

 こしあんの滑らかな口どけは共通するものの、全ての味にしっかり個性があってとっても楽しくて味わい深い。

「招福猫子まんじゅう ふむふむ」は猫の仕草から生まれた

思わず指で押してぷにゅぷにゅとやってみたくなる肉球まんじゅう

 また、『稲豊園』の人気セットに、「招福猫子まんじゅう ふむふむ」(5個入り 1650円)というのがあります。こちらは、母親を思い出して毛布などを足でふみふみする愛らしい猫のしぐさから「ふむふむ」という商品名がついたそう。

 まるで本物の肉球のようにぷにゅぷにゅしたおまんじゅうは、いちごあんと抹茶あんの2種類。

招福猫子まんじゅう5種類とふむふむがセットになった「猫子づくし」(3050円)

 ふむふむの種類は、サビ(アールグレイの紅茶生地に黒糖生地と竹炭生地をトッピング、小豆粒あん)、サバトラ(胡麻生地に竹炭のライン、小豆こしあん)、はちわれ(プレーン生地、ほうじ茶あん)、肉球(求肥餅生地、抹茶あん)、ハートの肉球(求肥餅生地、苺あん)の5個入り。

 猫好きなら、誕生秘話を聞いただけで食べてみたくなっちゃいますよね。でもきっと、可愛すぎて食べられなくなっちゃうので、名前はつけない方がいいかも(笑)

クリスマス限定の「クリスミャス」は大切な人への贈り物に

キョトン顔がかわいいクリスマス仕様の猫たち[食楽web]

 クリスマスの時期になると「猫子まんじゅう」がトナカイやサンタに扮したバージョンの「クリスミャス」(5個入 1880円)が登場。他のバージョンと違い、リースとろうそくは求肥であんを包んでいます。

 販売期間は12月15日~26日まで。お店のショッパーや箱もとてもカワイイので、クリスマスパーティーの手土産や、プレゼント、御歳暮にもぴったりですよ。

袋の底に「NoCatNo Life 」と書いてあったり、裏が猫の後ろ姿だったり猫愛を感じるショッパー

 その他にも、新春限定、バレンタインデー、ホワイトデー限定の猫子まんじゅうもあり。お取り寄せもできるので、詳細は公式サイトをチェック!

秋から冬にかけて季節限定の人気和菓子たち

「栗よせ」

 猫子まんじゅうのほかにも人気なのは季節の和菓子。夏の間から電話予約がたくさん入るほど人気だという「栗よせ」は、秋冬限定の商品。見た目は羊羹のように見えますが、小麦粉をつなぎに使い、蒸してあるため、まったく作り方が違います。しっとりほくほくとした食感は、一度食べたらクセになるおいしさ。

 また、「栗きんとん」も秋限定の商品。厳選仕入れの国産新栗を蒸し上げたあと、ホクホクした栗の実を取り出して、糖類のみを加えてじっくり煉り上げられています。

「栗きんとん」

 ひとつひとつ丹念に手作業で茶巾絞りし、コロンとかわいい一口サイズ。パクリと頬張れば、口の中に栗の豊かな風味がいっぱいに。岐阜の恵みがぎゅっと詰まった栗きんとんや栗よせは店頭ならバラで購入可能です。

まとめ

宮川朝市が開かれている宮川沿いからみた弥生橋

 飛騨高山周辺は標高差があるので、11月の上旬から下旬にかけて、長く紅葉が楽しめます。紅葉の名所や古い町並みなどを巡りつつ、老舗和菓子店の美味しいお菓子を味わってみてはいかが?

●SHOP INFO
店名:稲豊園
住:岐阜県高山市朝日町2
TEL:0577-32-1008
営:9:00~18:00
休:火曜
https://www.tohoen.com/index/html

●著者プロフィール

牡丹餅あんこ
フリーライター・編集。グルメ誌、旅行誌、女性誌、Webの取材、撮影、執筆、編集、イラストを担当。さまざまな土地のお土産やご当地グルメを歩いて探すのが好き。