馬群を割って抜け出したエンペラーワケア(右)

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 「武蔵野S・G3」(9日、東京)

 1番人気のエンペラーワケアが、好位から鮮やかに抜け出して今年1月の根岸S以来となる重賞2勝目を飾った。この勝利で鞍上の川田はJRA通算2100勝を達成した。2着は5番人気のカズペトシーンで、3着は4番人気のペリエールだった。勝ち時計は1分36秒0(良)。

 殊勲の川田は「返し馬が終わった後、落ち着いてくれました。スペースがないなか、馬の能力で狭い所を抜けてくれました」と相棒をたたえた。この勝利でチャンピオンズC(12月1日・中京)の優先出走権も獲得。着差以上の完勝で、G1の大舞台を意識できる素質を改めて証明したが、鞍上は「これでも一番いい時には足りないですし、そういう状態に持っていければ」と、さらなる良化に期待していた。