ロッテ・佐々木=10月

 プロ野球ロッテは9日、佐々木朗希投手(23)のポスティングシステムを利用しての米大リーグ挑戦を容認したと発表した。佐々木は今年1月の契約更改後の記者会見で将来的なメジャー挑戦の希望を明らかにしていた。最速165キロを誇る剛腕への関心は米国内でも高く、争奪戦となりそうだ。

 現行の大リーグの労使協定では25歳未満のドラフト対象外の外国人選手とはマイナー契約しか結べず、年俸も低く抑えられる。今季ドジャースに加入した山本由伸投手の移籍でオリックスが約72億円を手にしたように高額の譲渡金を得ることはできないが、ロッテは本人の夢を後押しする決断を下した。

 佐々木は岩手・大船渡高から2020年にドラフト1位で入団。22年4月10日のオリックス戦では史上最年少の20歳5カ月で完全試合を達成した。23年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本代表として優勝に貢献。今季は10勝5敗、防御率2.35で自身初の2桁勝利を挙げた。通算では29勝15敗、防御率2.10。