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 松本側のコメントを受け、レイ法律事務所の河西邦剛弁護士は「提訴した目的は文春側からの謝罪や、金銭の受け取り。そのどちらも達成できない結果になった」と話した。裁判は最低1年半〜2年くらいかかると言われているが、1年足らずの幕引きに。松本は裁判に注力するために活動休止した経緯もあり、「早く復帰するため、取り下げに踏み切ったのでは」とした。

 法律上、訴えの取り下げは相手方の同意が必要で、今回は松本側が取り下げを求め文春側が同意したことになる。当事者同士の取り決めになるため裁判記録には残らず、双方のコメントなどを確認した合意書面を作成。今回の書面には訴え取り下げの互いの承諾、発表内容、誹謗(ひぼう)中傷への対応などが盛り込まれたと考えられる。

 2回目の弁論準備手続き直前の取り下げになったことについては、「土日は裁判所が対応しないので、このタイミングになったのでは」とした。

 ちなみに水面下で交渉が進められていたが、選択されなかった和解。裁判所を入れて細かい条件などを話し合い、その内容は記録に残る。一般的に和解金が発生するケースが多いが、発生しない場合もある。