ノックを受ける早川隆久(カメラ・小林 泰斗)

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 ソフトバンクの和田毅投手が5日、今季限りで引退を表明したことを受けて、21年オフから師事してきた侍ジャパン・早川隆久投手(楽天)が感謝の思いを語った。

 宮崎での代表合宿も終盤に差し掛かった日の朝に早大の大先輩からの「今年限りで引退します」との突然の知らせに「びっくりした」と胸がざわついた。

 レジェンドを意識して新人年から21番を背負う。「和田さんみたいな投手になりたい」と目標に掲げていたが、「精神的な支柱みたいな部分もあったので、ぽっかり穴が開いた感じです。ダメージが相当でかいです」。動揺を隠しきれなかった。

 7月5日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で3度目の投げ合いが実現。6回1失点でようやく投げ勝った。フォームを参考にし、プロで長らく活躍するためのトレーニング方法、食生活など数多くのことを学んだ。今季は球団左腕初の2ケタ勝利(11勝)をマークできたのも和田の教えがあったからこそ。「(10勝できたのもそうですし、いろいろと感謝しきれない部分がある。今度、和田さんが解説してくれている試合にある程度のパフォーマンスを出せれば」と恩返しを誓った。

 「常にマウンドに立ったらエースという気持ちで持って投げなさい」。日米通算165勝からもらった言葉を胸に、これからも和田の背中を追いかける。