トランプ氏「連勝」のアイオワ州でハリス氏逆転、女性を見下すような発言影響か…地元紙
アメリカ大統領選挙でアイオワ州の有力紙「デモイン・レジスター」が2日に発表した同州での世論調査の支持率で、民主党のハリス副大統領が共和党のトランプ前大統領を3ポイント上回った。
同州ではトランプ氏が2016年と20年の大統領選で連勝して共和党の固い地盤とみられており、波紋が広がっている。
調査は10月28〜31日に808人を対象に行われ、支持率はハリス氏47%、トランプ氏44%だった。同紙が9月に行った調査では、トランプ氏がハリス氏を4ポイントリードしていた。
トランプ氏が「逆転」を許した背景には、女性の支持離れがありそうだ。調査では無党派の女性の57%がハリス氏を支持し、トランプ氏支持は29%だった。9月の調査でもハリス氏が5ポイントリードしていたが、投開票日を前に差が広がった。トランプ氏に最近、女性を見下すような発言が目立っていることが影響した可能性がある。
この結果について、トランプ氏は3日のペンシルベニア州での集会で「敵が偽の世論調査を発表した」と批判した。陣営は2日に発表された別の調査でトランプ氏の支持率がハリス氏を10ポイント上回ったと指摘し、神経質になっている。(ワシントン支局 淵上隆悠)