衆院選に落選の宮沢博行氏 今後は自民党に戻らず「もし政治の道を歩むなら新しい形を模索したい」
元衆院議員の宮沢博行氏(49)が3日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に生出演し、落選した10月の衆院選を振り返った。
宮沢氏は自民党派閥の裏金事件をめぐり、所属していた安倍派(当時)からかん口令を敷かれる中、報道陣に囲まれて「しゃべるな!ですよ」と内情を暴露。その正義感の強さで、一目置かれた。しかしその後、女性スキャンダルを報じられ、議員辞職していた。
今回の選挙には静岡3区から立候補した。当選した立憲民主党候補、次点の自民党候補に及ばず、3万7975票で3位。出直し選で返り咲きはならなかった。
辞職後は、番組にコメンテーターとしてたびたび出演していたが、衆院選の期間中は当然ながらお休み。MCの千原ジュニアに「少しだけ(番組を)離れておりました、宮沢さん」と振られると、「戻って参りました」とあいさつした。
出馬した理由を問われると、「おわび行脚を一生懸命したんですよ、地元で。もういっぺん頑張ってみろ、やってみろと、いろいろ励ましの言葉をいただいた。さすがにそのお声を無にすることはできず、一念発起して決断した」と打ち明けた。
スキャンダルでの辞職だったが、地元の反応は温かかったという。「十字路なんかで立っていると、手を振ってくれる人は多かったですよ。スーパーに行っても握手を求められるし、一緒に写真撮ってくれという話も多かった」といい、「手応えという点ではすごく大きかったです」と振り返った。
今後については「もう自民党には戻りません」と断言。「政治の道を歩み続けるかどうかは今、考えていますけど、もし政治の道を歩むなら新しい形を模索したい」と、対抗勢力での再出発を考えているという。
政治とカネ問題を追い風に、自公を過半数割れに追い込んだ野党側も、現状は一枚岩にはほど遠い状況。宮沢氏は「安心して政権交代できる日本じゃないわけですよ、今のところ。それをどういうふうに作っていくか、そういう使命が自分にあるかどうか、考えながら歩いているところです」とした。