中国人留学生が身分を偽り米大統領選に投票、捕まる―独メディア
2024年10月31日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国人留学生が国籍を偽って米国の大統領選挙に票を投じたと米国の複数メディアが報じていることを伝えた。
記事は、米国の複数メディアによる報道として、ミシガン大学に留学している19歳の中国人学生が先日、大統領選の期日前投票を行ったと紹介。調査機関がこの学生について米国民の資格を持っていないため、連邦級の選挙に参加することはできないとコメントしたことを伝えた。
そして、ミシガン州の検察官がこの学生を「有権者詐欺」と偽証の罪で起訴する準備を進めており、起訴されれば学生は国外退去、あるいは実刑判決を受けることになるとした。
同州検察長の事務所が発表した内容によると、この中国人学生は10月27日に学生証と居住証明書類を使って有権者として登録し、現地の投票所で期日前投票を行ったという。登録の際に「私は米国国民です」との宣言を記入したとのことで、投票完了後に学生自ら現地の裁判所書記官オフィスに「すでに投じた票を撤回することはできるか」との問い合わせを行ったことで事案が発覚した。
記事は、消息筋の話として、この学生が投じた票は非合法であるものの、米国では「誰がどの候補に投じたか」の追跡を防ぐ目的で、すでに投票箱に入れられた票は撤回も追跡もできないシステムになっており、最終的に票数にカウントされることになると紹介した。
また、偽証や非合法的な投票は重罪に属し、同州の基準では偽証罪は禁錮15年、非合法的な投票は4年以下の禁錮と2000ドル(約31万円)の罰金が科せられるとする地元メディアの報道を併せて紹介した。(編集・翻訳/川尻)