「鉄道の難所」にあるJR秘境駅、列車が通年通過へ 「ご利用が極めて少ないため」
ノスタルジックな旧スイッチバック駅です。
記憶に新しい赤岩駅の例
かつてはスイッチバックが行われた大沢駅(乗りものニュース編集部撮影)。
JR東日本東北本部は2024年10月31日(木)、奥羽本線の大沢駅(山形県米沢市)について、12月1日(日)から全列車を通過させると発表しました。理由を「列車のご利用が極めて少ないため」としています。
同駅はこれまでも、積雪などにより駅へのアクセスが困難になるという理由で、冬季のみ列車を通過させる措置が取られてきました。10月現在の時刻表を見ると、列車は上下合わせて12本。4時間以上、間隔が空く時間帯もあります。
福島・山形県境の板谷峠を越える山岳区間に位置する同駅は「鉄道の難所」として知られ、かつてはスイッチバック設備が設けられていたほど。現在も駅はシェルターに覆われ、周囲は人家もまばらです。
ちなみに、付近には大沢駅のように、冬季通過の措置が取られた後に通年通過となり、その後廃止された駅があります。福島県側の赤岩駅です。なおJR東日本によると、大沢駅通過に伴う他駅の時刻変更はないとしています。