遠藤航先発のリヴァプール、カラバオ杯4回戦を突破! ブライトン三笘薫は途中投入から得点を演出

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 カラバオ・カップ4回戦が30日に行われ、ブライトンとリヴァプールが対戦した。

 ウェストハムとの3回戦を5−1で勝利し、4回戦へと順調に駒を進めたリヴァプール。今夏にアルネ・スロット監督を招き入れた昨季の“カラバオ・カップ王者”は、大会連覇に向けて好調なスタートを切っている。対するは、ウルヴァーハンプトンを3−2で下して勝ち抜きを決めたブライトン。日本人所属クラブ同士の一戦にリヴァプールMF遠藤航は先発出場、ブライトンMF三笘薫はベンチスタートととなった。

 試合は立ち上がりから両者が果敢にプレスをかける激しい展開に。そんななか、13分にブライトンが最初の決定機を創出。ヤン・ポール・ファン・ヘッケが前線にシンプルなロングパスを蹴り入れると、駆け引きを制したシモン・アディングラがDFラインの背後に抜け出す。パスを受けたタリク・ランプティがGKと1対1を迎えるが、飛び出してきたGKビテスラフ・ヤロシュに防がれた。

 ピンチを凌いだリヴァプールは、その流れのまま素早くカウンターに移行。GKヤロシュが弾いたボールをコナー・ブラッドリーが拾い、左サイドを駆け上がるコーディ・ガクポに向けてロングパスを出す。ボールを収めてドリブルを開始すると、細かいタッチで運びながらボックス手前でカットイン。右足でコントロールショットを放ったものの、わずかにシュートは枠の右へと外れてしまった。

 アンカーとして先発した遠藤は、鋭い出足でのプレッシャーに加え攻撃の組み立てにも積極的に参加。33分にはリヴァプールがDFラインからビルドアップし、テンポの良いパスで前進しながらボックス左のアンドリュー・ロバートソンに展開する。マイナスの折り返しをドミニク・ソボスライが合わせるが、シュートはGKジェイソン・スティールがセーブ。さらに弾いたこぼれ球をルイス・ディアスが頭で詰めるが、ボールは枠を捉えきれない。

 攻勢を強めるリヴァプールは、39分に遠藤の持ち運びからチャンスを生み出す。遠藤からパスを受けたソボスライが左サイドに振り、ボールを受けたガクポの内側をロバートソンが猛烈にスプリント。左足でニアを狙ったシュートを放ったものの、またもGKスティールがチームを救うセーブを披露した。

 すると、後半開始早々の46分にリヴァプールが均衡を破る。相手GKのフィードをロバートソンが跳ね返すと、ボールを受けたタイラー・モートンが左サイドに浮き球のスルーパス。抜け出したガクポがカットインを選択し、思い切りよく右足を一閃。強烈な一撃は鮮やかにゴールへと吸い込まれ、リヴァプールが先制に成功した。

 さらに63分、リヴァプールGKヤロシュが前線にフィードを送り、ファン・ヘッケがタリク・ランプティに繋いだパスをガクポがカット。相手を弾き飛ばしてボールを奪い、ボックス内まで運んでシュートを放つ。右足で打ったボールはニアを射抜いてゴールイン。リヴァプールが貴重な追加点を挙げた。なお、遠藤は直後の64分に交代でピッチを退いた。

 劣勢のブライトンは76分に三笘を投入。左ウイングに配置されると、ファーストプレーでロバートソンを縦に振り切りクロスを送る。ボールは手前でカットされたがスタジアムは大歓声。以降もドリブル突破を繰り返して攻撃の糸口を探り続ける。次第にブライトンの重心も前に傾き、81分に相手のミスからボールを奪取。エヴァン・ファーガソンが放ったシュートのこぼれ球をシモン・アディングラが押し込み、ブライトンが1点を返した。

 しかし、85分にルイス・ディアスがゴールを決めてスコアは再度2点差に。それでもブライトンは90分、三笘のクロスを起点にランプティが得点をマーク。その後も互いにゴールへと迫ったが、試合は3−2で終了しリヴァプールが勝ち抜きを決めた。

【スコア】
ブライトン 2−3 リヴァプール

【得点者】
0−1 46分 コーディ・ガクポ(リヴァプール)
0−2 63分 コーディ・ガクポ(リヴァプール)
1−2 81分 シモン・アディングラ(ブライトン)
1−3 85分 ルイス・ディアス(リヴァプール)
2−3 90分 タリック・ランプティ(ブライトン)