JR東日本が利用客少ない鉄道路線の収支状況を公表 山形県内は6路線11区間が赤字
JR東日本は29日、利用客が少なかった鉄道路線の昨年度分の収支状況を公表しました。山形県内の路線では6路線11区間が赤字で、羽越線の鶴岡・村上間はJR東日本管内で最大となる50億円近くなりました。
収支状況を区間別に見ると、羽越線は鶴岡駅から新潟県の村上駅までの間が、49億6800万円で、前回の調査と同様に、公表されたJR東日本管内の路線区間の中でも最も多い赤字でした。また、新たに鶴岡駅から酒田駅までの間も追加され、16億7500万円の赤字額でした。
このほか、主なところでは奥羽線は新庄駅から秋田県の湯沢駅までの間が15億8100万円。米坂線は米沢駅から今泉駅までの間が5億3900万円。2022年8月からバスでの代行輸送を行っている今泉駅から小国駅までの間が4億8100万円。
陸羽東線は最上駅から新庄駅までの間が5億6200万円。左沢線は寒河江駅から左沢駅までの間が4億100万円の赤字などとなっています。公表された県内の6路線、11区間すべてが赤字です。また、36年前の1987年度と比較した1日あたりの平均利用客数も軒並み減少していて、陸羽西線の新庄駅から余目駅の間は94%の減少となっています。
JR東日本は、収支状況の公表について「ローカル線の現状を地域の人たちに知ってもらい、持続可能な交通のあり方について建設的な議論をしていくため」としています。