大谷翔平の亜脱臼による懸念も「無意味」 ジャッジのスランプを米専門サイトが辛口批判「何が起きても変わらない」

写真拡大 (全2枚)

極度の不振にあえぎ、本領を発揮しきれずにいるジャッジ。(C)Getty Images

 15年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すヤンキースが苦しんでいる。現地時間10月26日に行われたドジャースとのワールドシリーズ第2戦では2-4と敗戦。相手先発の山本由伸に強力打線がねじ伏せられ、苦しい連敗スタートとなった。

【動画】アクシデントで苦悶…大谷翔平が顔をしかめた走塁シーン

 投打ともに精彩を欠いたヤンキースにあって、とくに深刻なのが主砲アーロン・ジャッジだ。レギュラーシーズンに打率.322、58本塁打、OPS 1.159を記録した怪物スラッガーだが、このワールドシリーズでは打率.111(9打数1安打)、6三振と低迷。この日も山本から2三振を喫するなど打線のブレーキとなっている感は否めない。

 短期決戦における主力の不調は付き物。だが、ヤンキースの核であるジャッジのそれがもたらす影響は計り知れない。ゆえに地元メディアからも32歳の主将に辛辣な意見が飛んでいる。

 日夜、ヤンキースのありとあらゆる情報を発信している米サイト『Yanks Go Yard』は、7回の走塁時に左肩を亜脱臼した大谷翔平(ドジャース)を引き合いに出し、「ショウヘイ・オオタニの負傷も今のヤンキースにとっては助けにならない」と指摘。「怪我の深刻さは不明だが、オオタニが100%の状態ではなくなったのは明らかだ。そうなれば、このワールドシリーズの様相も一変する……はたして、そうだろうか」と自軍の状況を嘆いた。

「オオタニが痛みを露わにして試合から去ったという事実はドジャースにとって良い兆候とは言えない。たとえ彼がフィールドに戻ってきたとしても、月曜日の第3戦までに100%の状態に戻ることはあり得ない。ドジャースから何かを引けばヤンキースが良くなるのか? そんなことはない。ジャッジがすべての変化球を空振りし続け、残りの打線が何も働いていないうちは何が起きても変わらない。無意味だ」

 さらに同メディアは「ヤンキースはチームとして盤石の形を見せない限り、オオタニを無力化しても大きな流れを変える要因となるとは考えにくい」と断言。極度のスランプに陥る主砲の奮起を促している。

 果たして、ジャッジは眠ったままワールドシリーズを終えることになるのか。ヤンキースが食い下がるためには、彼の発奮が必要不可欠だが……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]