メッツ戦で力投する山本由伸(17日)=John Jones−Imagn Images-USAトゥデー

写真拡大 (全2枚)

 米大リーグのワールドシリーズは26日(日本時間27日)、ドジャース(ナ・リーグ)の山本由伸がロサンゼルスで行われるヤンキース(ア・リーグ)との第2戦で先発する。

 ワールドシリーズでの日本人投手の先発登板は、2007年の松坂大輔(レッドソックス)、17年のダルビッシュ有(ドジャース、現所属はパドレス)に次いで3人目の栄誉だ。第1戦のチームの劇的な逆転サヨナラ勝ちを受けたマウンドで、気持よく持ち味を発揮できるか。(デジタル編集部)

 山本は今シーズンのポストシーズンではここまで3試合に登板して、1勝0敗、防御率は5・11。ドジャースのポストシーズン初戦となるパドレスとの地区シリーズ第1戦(5日)に先発して3回を5安打5失点と打ち込まれたが、2度目の登板となった地区シリーズ第5戦(11日)は敗れれば敗退となる一戦で、パドレスの先発ダルビッシュと投げ合い、5回無失点で勝ち投手となった。

 メッツと戦ったリーグ優勝決定シリーズ第4戦(17日)でも勝ち星こそつかなかったが、味方打線の援護も受けて五回途中まで4安打、8奪三振、2失点と10−2の勝利に貢献する好投を見せた。

 ワールドシリーズで対戦するヤンキースは、今季レギュラーシーズンで両リーグ最多の237本塁打を記録した。山本は6月7日に先発し、7回を2安打無失点、7三振と好投。主砲のアーロン・ジャッジとは2打数1安打(二塁打)、1四球だった。

 ドジャースは先発投手陣の故障離脱の中でポストシーズンを戦っており、リリーフ陣でつなぐ「ブルペンデー」でしのぎながら、ここまで勝ち上がってきた。米メディアによると、ドジャースのプランでは、第3戦か4戦で「ブルペンデー」となる見通しで、先発陣の1人として期待される山本は、シリーズがもつれた場合には、中5日で11月1日(日本時間2日)の第6戦の先発を任される可能性がある。