「本気か?」「まったくもって非常識だ」ド軍フリードマン編成本部長が憤怒 WS会見での佐々木朗希を巡る質問が波紋
米メディアでも動静が話題となっている佐々木(左)。そんな怪物に関するクエスチョンにフリードマン編成本部長(右)は黙っていなかった。(C)Getty Images
咄嗟に飛び出した質問に緊張が走った。
ワールドシリーズ第1戦を直前に控えた25日の試合前会見での一幕だ。
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ドジャースの編成を取り仕切るアンドリュー・フリードマン編成本部長は会見に登場。決戦を控えるチームの状況を聞く質問に淡々と回答していた。その中で異例の質問が飛んだ。米記者から昨オフからポスティングでのメジャー移籍が噂される佐々木朗希(ロッテ)に関して「25歳ルールで使えるボーナスプールの枠が多く残っていますが」と問われた。
実際、佐々木の動静に小さくない関心が集まっていたのは事実だ。前日には複数の米メディアで佐々木が今オフにもポスティングを行うのではないかという報道が出ていた。『The Athletic』のコラムニストであるジム・ボウデン氏は「ドジャース、メッツ、ヤンキース、レッドソックス、ダイヤモンドバックスは今月にササキの投球を見に、はるばる日本へ球団トップクラスの幹部を派遣した」と伝えていた。
ただ、場はワールドシリーズの幕開けを控えた会見。それだけにフリードマン氏の表情は強張った。記者の質問を途中で遮ると、「本気か? 私にその質問をしようとしているのかい? ワールドシリーズだぞ。その質問は相応しくないよ。本当に今それは重要じゃない。まったくもって非常識だ。ありえない」と呆れかえるような表情を浮かべた。
ドジャースが佐々木を意中の存在としているのは周知の通りだ。今年9月にはフリードマン氏も含めた球団幹部が自ら現場で投球を視察。交渉に向けた動きに本腰を入れるのはまず間違いない。
もっとも、いまだ佐々木はポスティングを正式に宣言しておらず、米メディアのメジャー挑戦への期待が一方的に膨らんでいる感もある。ゆえに語気を強めたフリードマン氏の対応は過熱報道を遮った形と言える。
米メディアでもフリードマン氏の“苛立ち”に理解を示す声は上がっている。『CLUTCH POINTS』は「今の彼らにとっての焦点は現有戦力をどうするかにある。ワールドシリーズが終わったところで改めてロウキ・ササキ獲得の可能性について尋ねるのが最善だった」と指摘。思い切った問いをした記者を断じている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]