9回追い詰められるも初戦を制し、ハイタッチする小久保監督(左)と有原(撮影・伊藤笙子)

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 「SMBC日本シリーズ2024、DeNA3−5ソフトバンク」(26日、横浜スタジアム)

 パ王者の実力を敵地で見せつけた。ソフトバンクがリーグ3位から下克上を狙うDeNAに貫禄勝ちだ。指揮官として初の日本シリーズに先勝した小久保監督は「もう有原に尽きると思う。(先制機も)100%打たないと思っていたのでびっくりした。いつも通りの打たせて取る投球で変化球も低めに集めてね。言うことはなかったですね」と、投打にわたるエースの奮闘をたたえた。

 初戦を取るため、積極采配に出た。1番に柳田を据え、7番に牧原大をポストシーズン初スタメン起用。右足の捻挫が完治してない近藤はベンチスタートとなったが、二回2死一塁から牧原大が左線二塁打でチャンスを広げ、先制点につながった。

 5−0の九回、守護神・オスナが3点を返され2点差に。最後はヒヤヒヤの展開も「勝ち切ればいいんで」とベンチでは顔色一つ変えなかった。

 日本シリーズは2018年から驚異の13連勝。「3つ負けられるのが日本シリーズ。そこは気にせず、一戦一戦やっていきます」。2020年以来12度目の日本一へ、一気に駆け上がる。