中国海南自由貿易港、グローバルな気候ガバナンスに貢献

23日、第3回影響力・国際気候革新大会でスピーチする中国南海研究院の王勝院長。(海口=新華社配信)

 【新華社海口10月26日】中国海南省でこのほど、気候変動についての国際会議「第3回影響力・国際気候革新大会」が開かれた。出席者らからは、気候変動は人類共通の課題であり、中国が自由貿易港として建設を進める海南省は、エネルギー転換や技術革新、「気候正義」などの難題の克服に役割を発揮しつつあるとの認識が示された。

 中国南海研究院の王勝(おう・しょう)院長は、世界の気候・環境対策は重要な時期に入っているとした上で、海南自由貿易港はここ数年、グリーン(環境配慮)、開放、共有のイメージの形成に取り組み、気候変動対応のための政策対話と経験共有に力を入れ、環境に関わる基準、技術、産業、市場での協力を深めてきたと指摘。国内で模範になるだけでなく、気候変動対応への積極的な態度と行動を世界に示し、グローバルな気候ガバナンスにおける中国の影響力拡大を促していると述べた。

 海南省は今後、東南アジア諸国連合(ASEAN)や世界の島しょ国と連携して気候協力パートナシップを確立すると同時に、海上風力発電や水素エネルギー、エネルギー貯蔵などのクリーンエネルギーの産業チェーンやサプライチェーンに関わる協力を周辺諸国と深めていくという。(記者/陳凱姿)