日本ビジネスインキュベーションセンター開設 中国・三亜市

21日、プレート除幕式の様子。(三亜=新華社記者/厳諐景)

 【新華社三亜10月26日】中国海南省三亜市で21日、日本ビジネスインキュベーションセンターのプレート除幕式が行われた。センターは同省と日本の経済・貿易協力の深まりを象徴し、三亜の国際化に新たな活力を注入する。

 在広州日本総領事館の貴島善子総領事は、センター設立に対し全力の支持を表明し、センターが日本の民間企業による投資を受け、日本政府から公益性を持つ組織と認定されていると紹介。日本と三亜市の各界が手を携え、双方向の投資ルートを開拓するよう呼びかけた。

 同市の尹承玲(いん・しょうれい)副市長は、国内・国際の双循環が突出しているという優位性を生かし、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定、包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)などの国際経済・貿易ルールを参照し、同市が輸出志向型経済を構築中だと説明。センター設立は日本企業が三亜市を理解し、投資、進出する際の重要な窓口となるとの考えを示した。

 センターを創設した海南和華総合コンサルティングの平山雄一総経理は、同市と日本の経済、貿易、科学技術、文化などの分野でセンターが交流、協力を力強く推進し、双方により大きな発展の余地とより良い未来をもたらすと語った。

 最初に入居したのは艾芙創意諮詢(海南)、東方宝地(海南)投資、燕創(海南)諮詢など6社。貿易、文化観光などに関連する企業で、市の産業発展の方向性と合致している。(記者/厳諐景)