「ワールドシリーズ、ドジャース−ヤンキース」(25日、ロサンゼルス)

 ヤンキースが1点リードの七回、執念を見せてリードを守り切った。

 先発のコールが先頭のT・ヘルナンデスに中前打で出塁すると、ブーン監督はホームズにスイッチして継投に入った。だが投入された右腕はマンシーに死球を与えてピンチを拡大。無死一、二塁となったところでヤンキースベンチが動いた。

 K・ヘルナンデスはバントの構えを見せていなかったが、一塁手のリゾが驚異的なバントシフトを敷いた。NHKBSで解説を務めた田中賢介氏も「なかなか見たことがない」と言った守備位置。ヒッティングされれば危険な位置に守っていたが、1点もやれない執念が伝わってきた。

 送りバントを決められて1死二、三塁となったが、スミスに対して初球を詰まらせて遊飛に仕留めた。ここでブーン監督は再び動き、左のラックスに対して右腕のケンリーを投入。見事に二ゴロに仕留めて無失点で戻ると、ヤンキースベンチは沸き返っていた。