退席処分を受けたモウリーニョ。(C)Getty Images

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 古巣との一戦で、最後までベンチから指揮をとることはできなかった。

 フェネルバフチェは10月24日、ヨーロッパリーグのリーグフェーズ第3節でマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、1−1とホームで引き分けた。ジョゼ・モウリーニョ監督は後半途中にレッドカードを出され、退席を命じられている。

 モウリーニョは56分、ボックス内で選手が倒されたもののPKにならなかったことに抗議。その後、主審からレッドカードを提示された。

 米スポーツチャンネル『ESPN』によると、試合後に指揮官は当初この件について話すことを拒んだが、その後「信じられないことを言われたんだ」と不満を表した。

「ボックス内のアクションとタッチライン際の私の振る舞いを、同時に見ることができたと言われたんだ。視野がまったくもって素晴らしいから、彼をたたえたよ。試合中にあの速さの中で、彼は片目でPKかどうかの場面を見て、もう片方の目でベンチと私の振る舞いを見たというんだ。それが彼の説明だった。だから彼は世界最高の審判のひとりなんだ」
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 ローマで指揮を執っていた2022-23シーズン、同じヨーロッパリーグの決勝セビージャ戦で、モウリーニョは判定に猛抗議。試合後、駐車場で主審を罵倒するなどし、4試合の停止処分を命じられている。それだけに、指揮官は今回、「異議を申し立てたら半年(停止処分)になる」と述べた。

「セビージャ戦以降、何もすることはない。フェネルバフチェを離れたら、UEFAの大会に出場しないクラブに行くのが、私にとって最善なんだろう。だから、イングランドで2年以内に監督が必要な下位のクラブがあれば、私は行く準備があるよ」

 欧州のハイレベルな戦いで采配を振るうモウリーニョの姿は、遠くないうちに見られなくなるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部