断然の1番人気に応えたナニハサテオキ。直線で楽々と抜け出し2度目の重賞制覇

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 第34回埼玉新聞栄冠賞・S3は23日、浦和競馬場で古馬10頭が2000メートルを争った。単勝1・3倍の断然人気に推されたナニハサテオキ(森泰斗)が直線で抜け出し、追いすがるユアヒストリーに2馬身半差をつけて優勝。重賞2勝目を飾り、浦和記念・Jpn2(11月20日、浦和)への優先出走権を獲得した。

 直線で力強く抜け出したナニハサテオキが貫禄の走りを見せつけた。スタートで後手に回ったが、二の脚で外めの3番手を確保。内で抵抗するヒーローコールから4コーナー過ぎで先頭を奪うと、2馬身半差の完勝。森泰斗は「スタートが不安定なぶん、浦和コースに不安はあったが、出てからの反応と、他の馬との並びはベストだった。追ってからすごくいい馬なので、あの形なら勝負ありと思っていました」とたたえた。続けて「交流の前走(日本テレビ盃)でもひるむようなところが全くなく、精神面が堂々としていた。今後も楽しみ」と自信を深める。

 地元の浦和での重賞タイトルに、平山真調教師は「直線を向いた時はすごくいい脚でしたし、恩返しができて良かった。馬の状態を確認して、問題なければ浦和記念へ向かいたい」。さらなる進化を遂げ、再びJRA勢を迎え撃つ。

 ◆ナニハサテオキ 父ジャングルポケット、母ファーマジェンヌ(父プリサイスエンド)。浦和・平山真希厩舎所属の牡5歳。北海道日高町・株式会社目黒牧場の生産。通算21戦9勝(うちJRA8戦1勝)。総獲得賞金は8475万1000円(うちJRA1150万1000円)。主な勝ち鞍はフリオーソレジェンドC・S3(24年)。馬主は(株)目黒牧場。