69歳の大御所女優イェ・スジョンがラブストーリーを彩る?韓国で注目の音楽映画『ハワイ恋歌』とは

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69歳の大御所女優イェ・スジョンが“声”で熱演したヒストリーミュージックフィルム『ハワイ恋歌』(原題)が、未知の海外に旅立った韓国人の話を扱う映画『ミナリ』やドラマ『Pachinko パチンコ』に続く秀作として映画ファンの期待を集めている。

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『ハワイ恋歌』は、121年のハワイ移民の歴史を世界的アーティストの美しい演奏とともに届ける感性あふれる音楽映画だ。

同作は計3つのエピソードで構成されており、イェ・スジョンは2番目の話「おばあさんの真鍮の器」で、主人公イム・オクスンの視点によるナレーションで話を進める。

イム・オクスンは1912年、17歳で“写真花嫁”となってハワイに嫁ぎ、10人の子どもを育てた実在の人物だ。

「おばあさんの真鍮の器」の脚本は、イム・オクスンの実の孫であり、ハワイ大学英文科で教授を務めるゲーリー・パク氏が引き受け、物語に真実さを加えた。

ゲーリー・パク氏は祖母に対する記憶をもとに、強そうに見えてか弱い女性だったイム・オクスンを脚本で鮮明に描いた。

(写真=CGV ICECON)イェ・スジョン

これまで韓国人の移民史を取り扱った作品はいくつもあった。そのなかでも、女優ユン・ヨジョンらが出演した2020年公開の映画『ミナリ』が世界的な好評を得て、韓国でも深い印象を残した。『ミナリ』は1980年代の米アーカンソーを舞台に、韓国出身の移民一家が農業での成功を目指すストーリーを描いた。

また、『Pachinko パチンコ』は日本による植民地時代を背景に、朝鮮人の暮らしと日本とアメリカへの移民者に対する話を4代にわたって届けたドラマだ。同名の原作小説もまた全世界から賛辞を受け、2022年のシーズン1が成功すると、昨年公開されたシーズン2も好評を博した。

イム・オクスンをはじめ、121年前に「布哇(ポワ)」と呼ばれた未知の地ハワイに旅立った韓国人の旅路と、彼らが例え遠くにいても忘れなかった祖国に対する愛の物語を描いた『ハワイ恋歌』は、『ミナリ』や『Pachinko パチンコ』に続く注目作として期待されている。

「ヒストリーミュージックフィルム」という新しいジャンル名のように、グラミー賞受賞アーティストであるビオラ奏者リチャード・ヨンジェ・オニール、世界的ヴァイオリニストのキム・ジヨン、ハワイの伝説的ギタリストであるケオラ・ビーマー、ハワイ交響楽団コンサートマスターのイグナス・ジャン、世界的ソプラノ歌手チョ・スミが参加し、「耳が喜ぶタイムスリップ」をプレゼントする。

人々が知らなかった美しい恋物語を描いた『ハワイ恋歌』は、アメリカの公共放送『PBS』で「歴史と音楽が絶妙に調和した幻想曲…映画以上の映画だ!」と絶賛の推薦コメントを受けた。

また、『ラジオコリア』元制作本部長でジャーナリストのマイケル・ウォン氏も、「『ミナリ』、『パチンコ』をつなぐコリアン・ディアスポラの新しいジャンルを開拓した!」と高く評価した。

韓国国内では、代表的な歴史講師チェ・テソン氏や俳優チャ・インピョなどが、『ハワイ恋歌』への推薦コメントを自ら伝え、感動を表現していた。

121年前、未知の島ハワイに旅立った人々の人生を美しい音楽とストーリーで描いた『ハワイ恋歌』は、来る10月30日より韓国全国のCGVで上映される予定だ。

(記事提供=OSEN)