群衆が将棋倒しになった事故で、現場検証が行われた梨泰院の現場。(2022年10月撮影)

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 【ソウル=中川孝之】2022年10月に韓国ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で日本人2人を含む若者ら150人以上が死亡した雑踏事故で、ソウル西部地裁は17日、業務上過失致死傷罪に問われた当時のソウル警察庁長官の金光浩(キムグァンホ)被告に無罪判決を言い渡した。

 聯合ニュースによると、地裁は、検察が提出した証拠だけで事故発生や被害拡大で金被告に業務上の過失があったことなどを証明するのは困難と判断した。同事故で起訴された警察幹部の中で最も階級の高い金被告は今年1月に在宅起訴された。

 同地裁は17日、事故当日に警察で緊急通報に対処する部署の当直責任者だった被告ら2人にも無罪を言い渡した。