WBC世界バンタム級、6回TKO勝ちを収めた中谷潤人【写真:中戸川知世】

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 ボクシングのWBC世界バンタム級(53.5キロ以下)タイトルマッチ12回戦が14日、東京・有明アリーナで行われ、王者・中谷潤人(M.T)が同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回2分59秒TKO勝ち。2度目の防衛を達成した。世界で最も権威のある米専門誌「ザ・リング」の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で9位につける逸材の衝撃の幕切れは、海外からも称賛の声が上がった。

 長身サウスポー同士の対決、中谷は開始から距離を測るようにしながら、的確にパンチを出していく。3回から多彩なジャブを軸に優位に展開するが、ペッチも引かずに距離を詰め、タフネスぶりを発揮した。試合が動いたのは6回だ。残り1分30分で強烈な左をヒットさせると、猛ラッシュを披露。ペッチにたまらず膝をつかせ、ダウンを奪った。さらに終了間際には強烈な左フックが炸裂。2度目のダウンを奪い、レフェリーが試合を止めてTKO勝ちとなった。

 X上では海外からも反応が相次いだ。米専門メディア「ボクシングシーン.com」のジェイク・ドノバン記者は「ビッグな左でペッチが2度目のダウン、そしてファイトは即刻止められた。ジュント・ナカタニが6回KOでWBCバンタム級を2度目の防衛。このスポーツのP4P(PFP)ベストの1人が今季3勝0敗」と速報し、米スポーツ専門局「ESPN」のマイク・コッピンガー記者も「ジュント・ナカタニがペッチ・ソー・チットパッタナを6回KO。2度のダウンを奪い、ナカタニがWBCバンタム級王座を防衛し、スーパーバンタム級でのナオヤとの天王山に一歩近づいた」と伝え、井上尚弥との将来的な“世紀の一戦”に期待を寄せた。

 WBCのマウリシオ・スレイマン会長も自身のXで「WBCバンタム級王者のジュント・ナカタニによるなんてパフォーマンスだ。無敗、3階級王者、もう1人の堅実なパウンド・フォー・パウンドトップ10リスト候補!」と絶賛しており、「Junto Nakatani」の評価は一段と高まっている。

(THE ANSWER編集部)