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 ◇パCSファーストS第2戦 日本ハム3―2ロッテ(2024年10月13日 エスコンF)

 リーグ2位の日本ハムが劇的サヨナラ勝利で突破へ逆王手をかけた。ロッテとのクライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージ(S)第2戦は1―2で迎えた9回に万波中正外野手(24)が特大の同点弾で試合を振り出しに。延長10回に途中出場の浅間がサヨナラ打を放ち、星を1勝1敗の五分に戻しCSファイナルS進出に望みをつないだ。14日に行われる第3戦は、引き分け以上で突破が決まる。

 新庄剛志監督(52)は試合後「興奮してるんで。何ですかこのチームは!感動させ過ぎでしょ。いや、びっくりした。いやもう誰がどうとかじゃないよ。もうもう、今年の象徴ね。凄い。もうほんと選手凄い!クゥ〜っ!」と興奮気味にまくしたてた。

 新庄監督との主なやりとりは以下の通り。

 ――9回に万波選手が同点弾を放った時は新庄監督もベンチを飛び出して喜んでいた。

 「もう飛んだ瞬間…何か2分ぐらいかかった感じ(笑い)。ホームランの軌道が。ゆっくりすぎて。うわ、同点になったって。もう同点に持ってきたら、これはもう勢いはウチにあるから、このままね。同点じゃダメなんですよ。勝つっていうね」

 ――9回1死まで1点リードされていて、ダメかなと思うことは。

 「全然思わない。全然、思わない。もう最後の最後、ゲームセットがコールされるまでは、みんな諦めずに」

 ――これでチームのムードがガラッと変わって明日。

 「それは分からん(笑い)。それは分からん」

 ――でも、着実にムードは間違いなく良くなった。

 「もう勢いはね。もうその短期決戦とかどうこうじゃなく、今日みたいな形で自然体でね、選手たちがグラウンドで思いっきり。いつも言う、楽しんで、ね。もうここまで来たら楽しむことが一番。もうちっちゃい頃にね、公園とか野原で野球を日が暮れるまでやっているような感覚でね、やってもらえたらもう十分です」

 ――浅間選手は途中守備から出場させたが、打球が飛んできそうな予感があった。

 「やっぱり浅間君の方が守備力は高いし、捕ってから。(かつて)内野もいろいろやってきて、凄い素早い動きできるから。1点あげたらいけないっていう場面で、守備範囲の問題と守備力で代えて。あの代えたことによってね」

 ――最後は浅間が決める巡り合わせに。

 「なんか、ストーリー通り過ぎて、面白くはないかな(笑い)。そんなことはない?」

 ――7回ぐらいからファンの応援が凄かった。後押しになった。

 「めちゃくちゃなりました。今日一番でかかったんじゃないかな。この20年間で(笑い)」

 ――万波選手のホームランの時もファンの歓声は凄かった。

 「万波くんのホームランの時も、コーチのほとんどが涙ぐんでね、凄かった。俺はもう…嘘やろって(笑い)。びっくりした方が強かったね」

 ――幸運球も投げまくっていた。7回くらいからですか。

 「7回ぐらいから。流れが変わったね…これのおかげじゃない、選手のおかげ(笑い)」

 ――明日の先発は。

 「北山くんで」

 ――ブルペン陣は。

 「もう全員で行きますよ。山崎くん、もう1回行ってもらおうかな(笑い)。いや、次の対戦があるんで、ちょっとその辺を考えながら」