元日の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県七尾市の「のとじま水族館」で、ジンベエザメの展示が11日から再開されました。

のとじま水族館では、元日の地震でボイラーや循環装置が損傷し、人気のジンベエザメ2匹のほか、およそ90種、4000匹の生き物が死にました。

生き物を県内外の施設に避難させた上で修繕工事を行い、水族館は7月20日に一部営業を始めました。これまでに館内では、マゼランペンギンなど210種の展示が再開されています。

展示されるのは、9月に志賀町沖の定置網にかかった体長4.4メートルのメスのジンベエザメで、海上の生け簀で大切に飼育されてきました。

館内の水槽へ「引っ越し」を終えたジンベエザメ。さっそく親子連れらがゆうゆうと泳ぐ姿を見て楽しんでいました。

「シンボルとして」 来場者も水族館関係者も期待

訪れた人「すごく大きいと思った。ジンベエザメが来てくれてまた七尾に足を運ぶ人が増えてくれたらうれしい」

のとじま水族館・加藤雅文さん「ジンベエザメというのはすごくシンボル的な生き物になっていたので、今までどおりのとじま水族館のシンボルとしてみなさんに親しんでもらえたらと思う」

シンボル的なジンベエザメの展示が再開されたことで、のとじま水族館では避難しているイルカやアシカの展示を残すのみとなっていて、年内中に全館での営業再開を目指します。