より高度な自動運転技術の実用化に向けて、金沢大学の研究グループが、ベンチャー企業を立ち上げました。

目指す先は「交通格差のない社会」の実現です。金沢大学発のベンチャー企業「ムービーズ」を立ち上げたのは、自動運転技術の研究を専門とする菅沼直樹教授です。

ムービーズ 菅沼直樹代表取締役「今後の石川県、さまざまな地方における交通問題はより大きな社会課題として取り上げられる。これは大学だけでやっていてはなかなか破壊的な成長は見込めない」

2015年には珠洲市で国内初となる一般道での実証実験も

金沢大学では1998年から自動運転技術の研究に取り組み始め、2015年には珠洲市で、国内初となる一般道での実証実験も行いました。

車に取り付けられたレーザーなどを通して、悪天候でも信号を認識し、限られた情報から走行位置を特定できる技術は高い評価を得ています。

今後は無人の「ロボットタクシー」事業を展開も

今後は、過疎化が進む地域のほか都心部などでも、無人の「ロボットタクシー」事業を展開していくための実証実験を重ねていく方針で、能登での実用化にも熱い思いを寄せます。

ムービーズ 菅沼直樹代表取締役「珠洲をはじめとする能登地域、これから復興で立ち上がっていかなくてはならない中で、我々の技術、事業展開の中で何かしらの貢献をしていきたい」

北陸から高度な技術の普及へ、金沢大学は新たに立ち上がった「ムービーズ」を、大学認定のベンチャーとして、開発などの支援を積極的に進めていきます。