蛇口が消えた洗面台=葛飾区提供

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 東京都葛飾区は3日、区立公園のトイレで、洗面台の蛇口や便器の配水パイプが盗まれているのが相次いで見つかったとして、亀有署に被害届を出した。

 被害額は少なくとも約25万円にのぼるという。区は「いたずらではなく転売目的では」とみている。

配水パイプが盗まれた男子トイレ=葛飾区提供

 区によると、青戸七丁目共和公園のバリアフリートイレで2日午前6時半ごろ、洗面台の蛇口が盗まれていたのを清掃業者が見つけた。その後、全ての区立公園を調べたところ、近くの公園のトイレなど5カ所で蛇口や配水パイプ計9点が盗まれていたことが分かったという。区は盗難が見つかったトイレを全て閉鎖した。

 いずれのトイレも壊された痕跡はなく、元栓が閉められた状態だった。区は、工具などで部品を外し、蛇口などを盗んだとみている。区内の公園では清掃業者や区の職員が巡回しているが、前日の時点ではどの公園も異常はなかったという。

 区内では今年2月にも、江戸川沿いの河川敷グラウンドや公園の水飲み場で、蛇口7点の盗難が確認されている。(佐野楓)