セブン&アイ・ホールディングスが、イトーヨーカ堂などのスーパーストア事業の早期売却も視野に検討していることが4日、分かった。

 上場に先行し一部の株式売り出しも選択肢とする。主力のコンビニ事業に経営資源を集中し、企業価値向上を加速させたい考え。カナダのコンビニ大手からの買収提案に対抗する狙いもあるとみられる。

 スーパーストア事業を巡り、セブン&アイは4月、株式上場の検討を始めると発表していた。しかし、上場には数年かかるため、事業運営などで賛同するパートナーが見つかれば、先行して売却することも模索する。売却後も一部株式の保有は続ける方針だ。