西日本の陸上自衛隊駐屯地の自衛官の男が10代の娘と性行為をしたとして不同意性交罪に問われ、地裁が懲役6年(求刑懲役8年)の判決を言い渡し、確定していたことが分かった。男は初公判で「間違いない」と起訴内容を認め、約3年間で20回程度の性的虐待を繰り返したと述べた。陸自は免職処分にしたが公表していなかった。

 公判は被告の氏名や年齢、職業などを秘匿して審理された。法廷で読み上げられた娘の陳述書などによると、娘は小学6年の頃から強制的に性行為をさせられた。被告人質問で男は「家族は自分のものだと考えていた。感情をコントロールできなかった」と述べた。

 複数の関係者によると、男は事件当時自衛官で、公判で「懲戒免職になった」と供述。駐屯地は取材に「回答する立場にない」とコメントした。既に免職になったためとみられる。警察は逮捕を発表しておらず「被害者のプライバシー保護のため」と説明した。

 男は控訴せず、刑が確定した。