競売に出品された大谷選手の50号本塁打ボール(ゴールディン提供)

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 【ニューヨーク=山本貴徳】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が、今月19日にメジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成した本塁打のボールの競売が27日、始まった。

 入札は50万ドル(約7000万円)からで、野球ボールでは最高額の305万ドル(約4億3000万円)を更新するかどうか注目されている。

 競売会社ゴールディンによると、出品されたのは、大谷選手がマーリンズ戦の七回に左越えに放ち、2ランとなったボールだ。バットに当たった時についたとみられる黒い擦り傷や公式球を示すホログラムなどが入っている。競売は10月16日までの予定だ。

 米メディアによると、当時、ボールを手に入れたファンは、ドジャースから30万ドルで交換を提案されたが、拒否して持ち帰ったという。

 スポーツ専門局ESPNによると、このボールを巡っては、18歳の少年が混乱の中でボールを奪われたと主張し、所有権を巡って裁判所に訴えている。裁判所は10月10日の審理より前にボールを売却することは認めていない。

 野球ボールの最高額は、カージナルスのマーク・マグワイア選手が1998年に放ったシーズン最多(当時)の70号となったボールにつけられた305万ドルだという。