テレビ、雑誌で活躍する人気料理家・藤井恵さんに、乾物の「ヒジキ」を手軽においしく食べる方法を教わりました。かさ増しにもなる便利な「ヒジキのしょうゆ味」と、「ヒジキと卵の袋煮」のレシピを2つ紹介します。

「ヒジキ」の保存食とアレンジレシピ

煮物をつくるとなると、面倒でなかなか手が伸びないヒジキ。戻して、しょうゆ味をつけておくだけなら気がラクです。これで、磯臭さが消えてグンと食べやすくなるので、洋風やエスニックなどのおかずにも自在に使い回せる便利なかさ増し食材に変身します。

【写真】ヒジキを戻すときの水の量

●ゆでヒジキのしょうゆ味

【材料(つくりやすい分量)】

芽ヒジキ(乾燥) 40g
しょうゆ 大さじ1

【つくり方】

(1) ひじきはたっぷりの水に15〜20分浸して戻し、水洗いして水気をきる。

(2) 鍋に湯を沸かして(1)を入れ、3〜4分ゆでる。水気をきってボウルに入れ、熱いうちにしょうゆをふり入れて、箸で混ぜてまんべんなくまぶし、そのまま冷ます。

(3) (2)をザルに上げて水気をしっかりきり、保存容器に入れて冷蔵庫で保存する。

保存期間は冷蔵で4〜5日間

【ポイント】

・ひじきには芽ひじきと長ひじきがありますが、芽ひじきのほうが短時間で戻り、アレンジにも使いやすいのでおすすめです。

・戻すと10倍ほどにかさが増えるので、たっぷりの水に浸してください。

・炊き込みご飯の素として使ったり、卵焼きの具にしてもおいしい。

●【アレンジレシピ】ヒジキと卵の袋煮

ほどよい弾力があり、食べごたえしっかり!

【材料(2人分)】

ゆでヒジキのしょうゆ味 40g
卵 2個
油揚げ 2枚
シイタケ 小2枚
A[しょうゆ、酒各大さじ1と1/2 砂糖、みりん各大さじ1 だし汁1と1/2 カップ]

【つくり方】

(1) 油揚げは長さを半分に切って袋状に開き、熱湯でゆでて水気をきる。

(2) シイタケは石づきを除いて薄切りにする。

(3) (1)にゆでヒジキのしょうゆ味と(2)を等分して入れる。

(4) 卵は1個ずつ小さな器に割り入れ、卵黄を箸で半分に切って3に等分して入れ、袋の口を楊枝で縫うようにして閉じる。

(5) 鍋にAを煮立てて(4)を入れ、再び煮立ったらフタをし、ときどき上下を返しながら弱火で20分煮る。