橋本環奈(C)日刊ゲンダイ

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 女優の橋本環奈(25)が9月30日スタートのNHK朝ドラ「おむすび」に出演。先日行われたバトンタッチセレモニーに続き、ヒロイン・米田結の“ギャル姿”を番組公式Xが公開し、話題となっている。

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 公式Xには、「制服姿とはまるで別人なギャル姿の結。ドラマのどこで登場するか、楽しみにお待ちください!」と書き添えられているが、本作は、平成元年生まれのヒロインが、栄養士になり、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。どんな困難も明るく自分らしく乗り切る“ギャル魂”がヒロインの身上だという。

 大胆な設定に挑む橋本環奈についてWeb「タレントパワーランキング」(アーキテクト)ほかで芸能人の取材や人気分析を手掛ける女優・男優評論家の高倉文紀氏はこう話す。

「多くの映画やドラマ、バラエティーからCM、紅白の司会までマルチな活躍をしてきた彼女が、いよいよ登場という感じです。昨今の朝ドラでは、主人公の妹役や友達役などを経て、何年後かにヒロインに起用されるというパターンが多くなっていますが、橋本さんはいきなりの抜擢です。彼女の場合、Z世代など、若い世代からの支持も厚いので、こうした判断に至ったのでしょう」

 しかし、演じるキャラクターは、公開された“ギャル姿”から想像するに、なかなかとっぴそうだ。

「彼女の場合、等身大のキャラクターを演じるというよりも、『銀魂』『今日から俺は!!』『キングダム』、そして舞台『千と千尋の神隠し』など、漫画やアニメ原作で、自分とはかけ離れたキャラクターであっても、キャラクターがしっかり確立している役柄になりきって演じることに定評があります。それが“環奈ちゃんが演じるなら間違いない”と漫画やアニメ好きの若い世代からの評価にもつながっているんです。そういう意味では“平成育ちのギャル”という独特なキャラクターを彼女が演じることは興味深く、どんな演技を見せてくれるのか楽しみですね」(高倉氏)

■現代劇は不発のケースも

 ただし、死角もありそうだ。現在、放送中の「虎に翼」が歴史に翻弄されても負けずに生き抜いた日本初の女性弁護士の半生を描き、視聴率的に近年まれに見る大ヒットとなったのに対し、今回の「おむすび」は現代劇であること。

「確かに大河は戦国や幕末、朝ドラは時代や歴史に翻弄されるヒロインを描く方が定番といわれますが、『あまちゃん』(能年玲奈)など、現代劇でも大きな話題となるものはあります。チャレンジングな内容でも、脚本がいまひとつだと、さして話題にならないまま不発で終わってしまう作品があるのも事実ですが、今回は、橋本さんの現代的なイメージもあり、明治や昭和の女性を演じるというより、現代の女性、それも少しだけ前の平成のギャルを演じるというのは、ハマりそうな気がします」(高倉氏)

 いずれにしても、満を持しての朝ドラ登場となる超人気タレントの橋本。お手並み拝見といったところか。

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 朝ドラの主演俳優は生贄なのか。これまでに多数の女優が撮影期間中にダウン寸前に追い込まれてきた。●関連記事【もっと読む】ダウン寸前説の橋本環奈は10月と3月に危機?広瀬すず、芳根京子、夏菜もNHK朝ドラ撮影で“精神崩壊”では、女優たちが直面した“精神崩壊”の危機について伝えている。