敵地マーリンズ戦に出場したドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

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初回に50盗塁達成→1試合3発

 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地マイアミで行われたマーリンズ戦に「1番・DH」で先発し、6打数6安打、3本塁打10打点の大爆発。6回に2試合ぶりの49号、7回に今季50号を放った。初回には今季50個目の盗塁も決めており、大リーグ史上初となる「50本塁打&50盗塁」を達成。場内のファンは総立ちでスタンディングオベーションを贈り、快挙を称えた。

 勢いが止まらない。この試合大谷は初回の打席で右中間二塁打を放ち、1死後三盗を成功させて今季50盗塁。2回には右前適時打から51個目の盗塁を決めた。先に50盗塁に到達して「50-50」へのお膳立てを整えた。

 6回1死二塁で立った第4打席では、右翼上層スタンドへ49号2ラン。そして7回に迎えた第5打席ではファンが総立ちで見守る中、外角低めのナックルカーブを逆らわず逆方向へ運んだ。打球が左翼席へ舞い降りると、総立ちで見守っていたファンは大歓声。中々おさまらなかった。

 米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の実況ジョー・デービス氏は「逆方向へ! ゴーンヌ! 唯一無二の選手! 唯一無二のシーズン! ショウヘイ・オオタニが50-50クラブをスタートさせた!」と絶叫。ベンチに戻った大谷は、ロバーツ監督をはじめチームメートとハグ。その後ベンチ前に再び現れると大きく両手を振ってファンの歓声に応えた。

 デービス氏は「彼は1日の大暴れで歴史を達成した。9月19日、2024年。5打数5安打、2二塁打、2盗塁、2本塁打。限界を打ち破り、意のままに野球を捻じ曲げるキャリアを送ってきた男が、またしても誰もができると想像したこともないようなことを成し遂げました。彼はこのゲームで“可能なこと”に逆らい、“可能なこと”を再構成し続けています」と歴史的快挙を激賞した。

 さらに「アメリカの国民的娯楽の歴史の中で、同じシーズンに50本塁打と50盗塁を達成した初の選手になった。彼は2人の選手が1人に合体した存在です。本塁打を打つこと、盗塁をすること、普通は両方ができるようにはなっていません。打者をやるか、投手をやるかのどちらか。ショウヘイ・オオタニには、そのルールは適用されません。彼は自分自身でルールを書き換え、伝説の書を書き続けています」とまくしたてた。

 またこの2本塁打で、ショーン・グリーンが2001年にマークしたシーズン49発のドジャース球団記録を更新。さらに9回にも右翼席へ特大の51号を放ち、「51-51」にも到達。6安打10打点で今季120打点とし、2005年に松井秀喜がマークした日本人のシーズン最多116打点も超えた。まさに記録ずくめの1日となった。

(THE ANSWER編集部)