料理家が「今年飲んだ牛乳でベスト3」と絶賛した「関牛乳」、5種類の全フレーバーを飲んでみた
こんにちは、Togetterオリジナル編集部のToge松です。岐阜県出身です。
先日、X(Twitter)で料理家・作家として知られる樋口直哉さん(@naoya_foodlab)が、「今年飲んだ牛乳でベスト3に入るくらいおいしい」と岐阜県関市の「関牛乳」を絶賛していた。
岐阜のアンテナショップ、岐阜トーキョーで買った「関牛乳」。今年飲んだ牛乳でベスト3に入るくらいおいしい。関周辺の酪農家さんから集められた牛乳らしい、、、。関珈琲という商品もあるらしく飲んでみたいが入手できなかったので自分でカフェオレにして頂いた。いつか、飲んでみたし。#関牛乳 #岐阜 https://t.co/uOmTX5roTM
- 樋口直哉 (@naoya_foodlab) 2024年8月28日
超わかる。たしかに「関牛乳」はすごくうまい。
地元の友人にも聞いてみたが、私と同じように「関牛乳はちょっとお高めだけど味はいい」と言っていた。
だが、樋口さんのポストに続く「関珈琲という商品もあるらしく」という一文を見て、体が固まった。「関牛乳しか飲んだことないや」という事実に思い当たったのだ。
気になって関牛乳の通販サイトを見たところ、関牛乳を含めて5種類(関牛乳、関珈琲、関オ・レ、関フルーツ、ビタヨーグル)も商品があるではないか。
岐阜県民として、味を知らないわけにはいかない。さっそく全5種類をセットにした「お試しブリックパック」(770円税込)を買ったので、飲んだ感想をお伝えしたい。
関牛乳
まずは看板商品である「関牛乳」から。牛乳は各務原市など関市周辺の酪農家が育てた乳牛から搾乳しているそうだ。
また、生乳本来のおいしさを生かすため、生乳を65℃で30分間加熱する「低温殺菌製法」でつくられている。ここが「関牛乳」の一番のこだわりだろう。
飲むのはひさしぶりだが、牛乳を口に含んだ瞬間、「うまい!」と脳内で叫んでしまった。
もともと牛乳は好きなのでどれもおいしく飲んでいるが、中でも関牛乳はコクがすごい。しかもめちゃくちゃ甘みを感じる。「牛乳ってこんなに甘いのか」と驚くレベルだ。
やや大げさに言うと生クリームを飲んでいるような感覚に近いが、そのくらい濃厚なコクがあるのに、後味はスッキリしているのだから不思議である。
関オ・レ
続いては、そんな濃厚な「関牛乳」とコーヒーが出会った「関オ・レ」をいただこう。
「関オ・レ」は関市出身のバリスタ・大野善生さんとの共同開発で生まれた商品で、2019年発売と比較的新しい。パッケージには大野さんによる「珈琲と牛乳が濃厚に薫る贅沢感」というコメントが書かれている。
新発売の「関オ・レ」製造開始しました。関市出身のバリスタ大野善生さんと一緒に開発したカフェオレです。一年半かけて開発したその味はコーヒーの苦味と牛乳の甘みが絶妙なバランスに仕上がりました。11月3日の感謝祭でお披露目、試飲販売行います。 https://t.co/dTBnfTEQ2U
- 関牛乳【公式】 (@sekimilk) 2019年10月31日
パッケージに「生乳50%使用」と書かれているとおり、これぞ「コーヒー牛乳」といった味わい。コーヒーの苦みはありつつも、関牛乳らしい濃厚なコクによってマイルドな飲み口となっている。甘みもしっかりあるので子どもにも喜ばれそうだ。
関珈琲
樋口さんがXで言及していた「関珈琲」はこちら商品。今回はこれを飲みたくて記事を書いたといっても過言ではない。
地元関市では「関のソウルドリンク」と呼ばれているらしい(恥ずかしながら私は知らなかった)。
同系統の味である「関オ・レ」と比較すると、ミルクのコクはありつつもコーヒーのビターな感じが際立っていて、甘さもやや控えめ。どちらかというと大人の味わいで、個人的に一番好みだった。
その後、「関珈琲」は地元のファミリーマートで500mlパックが売っていると知ったので、頻繁に買っては飲んでいる。完全に味のとりことなってしまった。
ちなみにこれも樋口さんのXで知ったのだが、「関珈琲」「関オ・レ」の原材料欄を見ると、最後のほうに「食塩」と書かれている。試飲した印象だと塩の感じはわからないが、コクに何らかの影響を与えているのかと思うと興味深い。
関フルーツ
「関フルーツ」は可愛らしいピンク色のパッケージ。てっきりイチゴ味だとばかり思っていたが、パッケージの隅に「ピーチ味」と書いてあった。
開封してグラスに注いでみるとふわりと桃の香りが漂ってくる。これまでに紹介した商品と比べるとミルク感はやや控えめで、どちらかというとスッキリと軽い飲み口。甘酸っぱいフレーバーが印象に残る。
不思議と懐かしさを感じさせる味わいで、レトロな風情を残した銭湯などで売っていたらマッチしそうだ、と思った。
ビタヨーグル
最後は「ビタヨーグル」。実のところ名前は聞いたことがあったが、関牛乳がつくっているとは知らなかった。
グラスに注いだ液体の色から「森永マミー」「ピルクル」のような乳酸菌飲料をイメージしたが、「ビタヨーグル」は清涼飲料水に分類されるので似て非なるもの、といった感じだろう。
実際に飲んでみると、乳酸菌飲料のような甘酸っぱさがありつつも、後味にほんのりとミルクの風味が残る。このほのかな牛乳の味わいが他の「関牛乳」の商品に通じているようで、なんだか嬉しくなった。
結論:「関牛乳」はどれもうまい
こうして5商品を立て続けに飲み比べてみると、どれも味わいは違うのに同じミルクの風味が感じられて、「牛乳屋がつくった」という一貫した「関牛乳」ブランドのこだわりを感じた。
今後もっと「関牛乳」のおいしさが広まってほしいと思う。
ちなみに余談だが、2025年4月にシーズン2の放送も決まっているTVアニメ『小市民シリーズ』は、岐阜が舞台なので作中のさまざまなシーンで「関牛乳」が登場している。
関牛乳のX公式アカウント(@sekimilk)でもアニメ放送に反応していた。どんなふうに映っているか、ぜひ確認してほしい。
秋葉原駅にある牛乳の聖地@milkosawa で関牛乳飲んでる👀小市民シリーズの公式さん@shoshimin_prありがとうございます。#小市民 https://t.co/Iw6WxA4h2U
- 関牛乳【公式】 (@sekimilk) 2024年7月12日
関牛乳は公式通販サイトのほか、東海地方を中心としたスーパー、コンビニなどで販売している。
また、東京では岐阜のアンテナショップ「岐阜トーキョー」や、JR秋葉原駅にある牛乳の聖地「ミルクステーション」の自動販売機でも「関牛乳」を置いてあるのだとか。もし立ち寄りの際は、ぜひご賞味いただきたい。