ローランド、手のひらサイズで高音質配信できるオーディオミキサー
「BRIDGE CAST ONE」
ローランドは、ゲーミング・オーディオミキサー「BRIDGE CAST」シリーズでもっともコンパクトなモデルとなる「BRIDGE CAST ONE」を、10月12日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は27,500円前後。
手のひらサイズのコンパクトな筐体に、操作性の高い大型ノブや上位モデル譲りの高ゲインマイク用プリアンプ、強力なDSPを搭載した。デスク上で場所を取らず、持ち運びもしやすいため、「遠征先や旅行先でも優れたサウンドでのゲームプレイやこだわりの配信が可能」だという。
XLR端子を備え、ダイナミックマイク、コンデンサーマイクを接続可能。+48Vのファンタム電源にも対応している。最大75dBのハイゲインに対応し、ゲインが不足しがちなマイクでも、追加機材不要で使用できる。新たに、効果的にマイクをセットアップできる「マイク・リハーサル機能」を搭載しており、初心者でも簡単にマイクを設定できる。
そのほか入出力端子は、ステレオミニのヘッドセット端子、ステレオミニ(TRRS)のAUX端子、ステレオミニ(TRS)のLINE OUT端子、USB Type-Cを備える。電源はUSBバスパワー。
本体には大型ノブやボタンを装備
配信音質を向上させる、さまざまな音声処理機能も備えた。一般的なオーディオミキサーに搭載されているイコライザーやコンプレッサーのほか、ローカット・フィルターやサ行の音を聞き取りやすくするディエッサー、ノイズ・サプレッサー、リバーブを搭載する。
また、新たにUSB接続時、PCゲームのサウンドに広がりを与える7.1chバーチャル・サラウンド機能も搭載。ヘッドフォンで立体的かつ臨場感のあるサウンドを楽しめまるという。これらの機能は、ハードウェアのDSPにより処理されるため、PCに負荷をかけないのも特徴。なお、バーチャル・サラウンド機能はPlayStation 5やNintendo Switchでは利用できない。
2系統のミキシング・バスを備え、配信者本人が使うマイクの音声、ゲーム仲間やチーム内のボイスチャット、ゲームのサウンド、BGM用の音楽の各音量を、配信者のモニター用と配信先用に独立して設定できる。配信者本人が聴きたい音と、視聴者にとって聴きやすい音をそれぞれ音量調整できるため「ゲームに集中しながら、視聴者を楽しませるクオリティの高い配信が行なえる」とのこと。
専用の無料アプリ「BRIDGE CAST アプリ」を利用可能
専用の無料アプリ「BRIDGE CAST アプリ」を使うと、マイクと各種音声の出力パラメーターや、ゲームタイトルに合わせてGAME EQを細かく調整できる。LEDの点灯色、ボタンやノブなどハードウェア機能の割り当てを変えられるほか、複数のゲームや配信ごとに、設定の保存・読み込みもできる。
このアプリと「Roland Cloud」にアカウント登録すると、毎月更新される著作権フリーのBGMや効果音を使用できる「BGM CAST」が利用可能。無料プランでも数十種類のBGMと16種類の効果音を使うことができ、Roland Cloudの有償プラン「Core」以上に登録すると、数千種類を超えるBGMと100種類以上の効果音にアクセスできる。
サンプリング周波数はWindowsで最大96kHz、macOS/その他は48kHz。外形寸法は111×109×56mm(幅×奥行き×高さ)、重さは275g。2mのUSB2.0 Type-C to Type-Cケーブルなどが付属する。
BRIDGE CAST ONEは、米国現地時間9月20日~22日に行なわれる「TwitchCon」で初披露されるほか、9月26日~29日に幕張メッセで行なわれる「東京ゲームショウ2024」の川上産業ブースでも展示。ゲーマーのために設計された同社ゲーミングブース「ONE-Z」内で、BRIDGE CAST ONEを試すことができる。川上産業ブースは一般展示ブースが04-N02、ゲーミングライフスタイルブースが10-E05。
「BRIDGE CAST」シリーズは3製品展開となる