50歳手前からやる気が出ず、集中力も続かず困っています。【ブルボンヌさんが回答】

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超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/健康


何をするにも集中力が続かなくなりました。仕事や家事の効率を上げるには?



50歳手前くらいからでしょうか、仕事でもプライベートでも、集中力が続かなくなったと感じています。リモートワークが増えたせいもあってか、「今日はここまでやろう」と決めたところまで仕事が進まないことも多々あります。そもそもとりかかるまでに時間がかかる。何をするにもパフォーマンスがぐっと落ちた感じです。好きだった映画やドラマも集中して見られないほど。年といえばそれまでですが、モチベーションを保ちながら、仕事や家事の効率を上げていくためにはどうしたらいいでしょうか。
(53歳・女性)

ブルボンヌさんの回答


幸せホルモン「セロトニン」を増やすこと。新しい体験をすること。この2つで脳に刺激を与えましょ。






お悩み回答者
ブルボンヌさん
これはアラフィフのみなさん全員がうなずいてるんじゃないかってくらい、ホントに「あるある」。あなただけじゃないから安心して。私も同世代ですけど、若いころみたいにパワフルに仕事をこなせなくなってるし、超ゲーマーだったのに、大好きなゲームですらすぐに集中力が切れて休憩しちゃう(苦笑)。

そんな私が注目してるのが、幸せホルモン「セロトニン」※。年齢とともに分泌が減っていって、気分の落ち込みや意欲の低下をまねきやすくなるとか。セロトニンの分泌を促すには、よくいわれてることだけど、まずは日光を浴びること。あとはリズミカルな運動。運動っていっても、特別なことはしなくていいのよ。姿勢を正して歩くとか、ゆっくり味わいながらそしゃくするとか、呼吸に集中するとか。一定のリズムを刻む運動を意識して行うことで、セロトニンの分泌を高めてくれるんですって。これなら運動ギライの私でもできる(笑)。

あと、この年まで生きてると、すべてが想定内っていうか、自分っていうものが固定化されがちじゃない? 人生のマンネリ化もモチベーション低下につながってる気がするの。だから私はあえて新しいことに挑戦するようにしてる。映画やドラマだったら、なじみのないジャンルのものを見るとか。ヘアメイクをガラッと変えてみるのもおすすめよ。今まで選ばなかったことをやってみると、脳が活性化されてやる気や集中力も出やすくなるはず。お互い人生楽しみましょうね!

※ セロトニン
脳内の神経伝達物質の一種で、精神を安定させて幸福感を得やすくする作用があるため、〈幸せホルモン〉とも呼ばれている。セロトニンが不足すると、イライラ感、意欲や集中力の低下、うつ症状、不眠といった症状がみられる。

ブルボンヌさん
女装パフォーマー。ジェンダーや福祉問題を扱う「ハートネットTV」(NHK)への出演やラジオパーソナリティ、LGBTQや男女共同参画に関する講演活動など多方面で活躍。新宿2丁目と渋谷パルコのミックスバー「Campy!bar」をプロデュース。Podcast番組「ジョソラジ」を配信中。
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(『オレンジページ』2024年5月17日号より)