GoogleがAIメモ作成アプリ「NotebookLM」に長い文書を対話形式の音声に変換してくれる機能を追加、ソース資料を要約して説明できるように
Googleが2024年9月11日に、AIを活用したメモ作成アプリ「NotebookLM」にドキュメントを2人のAIホストによる会話形式の音声に変換して概要を説明してくれる機能を導入しました。
NotebookLM now lets you listen to a conversation about your sources
https://blog.google/technology/ai/notebooklm-audio-overviews/
NotebookLMとは、PDFやテキストファイル、URLなどのソースをアップロードすると、それらのソースの内容を把握してテキストの要約や提案をしてくれるというもの。NotebookLMの使い方は以下の記事でまとめています。
無料で自分専用のAIを日本語のウェブサイトやファイルを指定して作れるGoogleのAIサービス「NotebookLM」の使い方レビュー - GIGAZINE
今回NotebookLMに追加された機能は、音声による概要解説機能です。この機能を使うには、まずNotebookLMにアクセスし、ソースをアップロード。今回は、総務省文化庁著作権課が公開しているPDFファイル「AIと著作権」を読み込ませてみます。
読み込みが完了すると、「ノートブックガイド」が表示されます。ソースの概要や質問の候補などが表示されますが、ここでは右上の「Audio Overview」の「生成」をクリック。
会話の生成が始まりました。なお、生成を待つ間に質問を投げかけることなども可能です。
64ページの資料で生成完了までに要した時間は7分です。生成された音声はその場で再生できるほか、右上の「…」ボタンをクリックすることで再生速度の変更やダウンロードなどが可能です。
生成された音声が以下。ソースとなった資料を基に、男女2人のAIホストがディスカッションを展開し、時にジョークを交えながら資料の概要を説明してくれます。なお記事作成時点でAudio Overviewはベータ版であるため、日本語のソースを入力しても生成される音声は英語のみです。また、Googleによるとサイズが大きなソースの場合、生成に時間を要したり、不正確な点が生じたりする可能性があるとのこと。
Googleは「会話を耳で聞くことで学習や記憶が促進されることは把握しています。そのため、NotebookLMに音声ディスカッション機能を導入できることをうれしく思います」と述べました。