知ってた? キャンピングカーの使い方は「レジャー」だけじゃない!? 災害時にめちゃ活躍する理由とは

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キャンピングカーの災害時活用方法とは

 近年、自然災害が頻発する中で、キャンピングカーは避難所としてだけでなく、物資の運搬や簡易宿泊所としても利用されています。
 
 そうしたなかで一般社団法人日本RV協会(以下RV協会)は、「災害時のキャンピングカーの有用性」を提唱していますが、どのような内容なのでしょうか。

キャンピングカーの災害時活用方法とは

 RV協会の調査によると、98.3%のキャンピングカーユーザーが「キャンピングカーが災害時に活躍すると思う」と回答しており、多くのユーザーが防災対策のひとつとしてキャンピングカーを認知していることが分かります。

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 また、同じアンケートで「キャンピングカーで災害時に確保できると感じるものは何か」という問いに対して、91%以上が「プライバシーの確保」を重要視しており、避難所などでのストレスを軽減するためにも有効だということがわかっています。

 この「プライベートスペースの確保」とは、キャンピングカーは家庭単位でのプライベートな空間を提供できることや、避難所では確保が難しいプライバシーが守られて精神的な安定を保つことが出来るということが挙げられます。

 またRV協会は、「キャンピングカーはすぐに利用できる点が大きなメリット」だと言います。

 災害発生時には素早い行動が必要ですが、その点でキャンピングカーは移動が簡単で急な避難や立ち退きの際にも対応可能です。

 さらにキャンピングカーは「生活に必要な設備」が備わっています。

 電源、水道、ガスなどのインフラや、冷蔵庫やトイレ、シャワーなどの装備が備わっているため災害時においても衛生的な環境を維持しながら生活が可能です。

 特に、サブバッテリーを搭載している車両では電化製品の使用や通信環境の確保も行えます。

 また同じ体勢でいると「エコノミークラス症候群」のリスクが高まりますが、キャンピングカーに備わるフルフラットスペースや広い座席は避難時の健康リスクを軽減します。

 こうした様々なメリットにより、RV協会では2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」にて、1月5日に石川県からの要請を受け、応援自治体職員の宿泊施設としてキャンピングカー60台を派遣。

 被災地での宿泊場所の確保が難しい環境の中で、派遣したキャンピングカーは、全国からの応援職員の宿泊施設として活用。

 また過去にも東日本大震災や熊本地震などではキャンピングカーがボランティアメンバーの宿泊や休憩の場、災害対策本部として活用されました。

 それ以外でも自治体と連携し、被災地へのキャンピングカーの提供が行われ、応援スタッフの宿泊施設としても利用されています。

 こうした中でRV協会は、地方自治体が主催する防災訓練への定期的な参加や全国のキャンピングカーショーでの防災ブースの設置などの活動を行っています。

 直近でも、2024年9月1日に東京都中野区中野四季の森公園イベントエリアで開催された「防災フェアなかの2024」および兵庫県但馬地域で開催される「合同防災訓練」に参加していました。