とちぎテレビ

宇都宮市と芳賀町を結ぶLRT・ライトラインは26日、開業から1年を迎えました。

ライトラインは構想から30年、新設のLRTとしては国内初の開業と全国から注目される中で、23年8月26日運転を開始しました。

25日までの1年間に利用した人の数はおよそ475万人。営業78日目の去年11月11日に利用客は100万人を突破し、その後も予想を超えるペースで推移。今年4月に入ってから利用客の数はさらに伸び、7月2日に400万人達成、7月は1カ月当たりで過去最高の43万9千人が利用しました。

運行面でもダイヤの改正をこれまでに3回行い、特に今年4月1日には平日の所要時間短縮、列車の増発、快速の運行開始などを図ってきました。

宇都宮市の統計によりますと、2012年から今年3月までに市内のライトライン沿線では人口が5000人増え、沿線の地価(住宅地)は11%上昇しました。宇都宮駅東地区はマンション建設ラッシュで、沿線の不動産会社の担当者は「中古マンションの価格も上昇し、県外から移住の問い合わせは毎日ある」と話します。

2年目を迎え、今後は朝夕の混雑緩和対策のほか、乗り継ぎのバスやデマンド交通の充実など沿線以外の活性化ができるかが課題です。また、2030年代前半の開業を目指して計画が進む宇都宮駅西口への延伸も注目が集まります。