水道水は「意外と保存可能」 災害時の「買い占め」懸念で...警視庁発信に再注目
宮崎で最大震度6弱を観測した2024年8月8日の地震を受け、気象庁は同日、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表した。
生活用品や食料品など、大災害に備えた過剰な「買い占め」が懸念される中、Xでは警視庁が20年にHPに掲載した、「水道水」の保存に関する記述が再注目されている。
「水道水、意外と保存が可能です」
「南海トラフ地震臨時情報」は、南海トラフ沿いで巨大地震が起こる可能性が、平常時に比べて相対的に高いと評価された場合に発表される。気象庁は8日夜に初めてこれを発表した。そのうち、今回出された「巨大地震注意」は、南海トラフ地震の想定震源域において、大規模地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっていると考えられるとして、「今後の政府や自治体などからの呼びかけ等に応じた防災対応をとってください」と呼びかける内容だ。
地震発生後のXでは、買い占め行為に対する懸念や、自制を呼びかける声が多く上がったほか、複数のユーザーからは、すでに小売店から「水がなくなった」という報告も相次いだ。
そんな中、Xでは警視庁災害対策課が20年6月に公式サイトで掲載した文書が注目を集めた。文書では、「水道水、意外と保存が可能です」との見出しと共に、以下のように続けている。
「水は塩素の効果で雑菌等の繁殖を抑え、常温で3日、冷蔵庫で10日程度(飲用)保存できます。また浄水器を通した水や白湯は塩素の効果が弱まるため長期保存(飲用)には不向きです。災害時の飲用水は長期保存が可能な市販のもの、生活用水は水道水の汲み置きを利用する等、備蓄の参考にして下さい」
ユーザーからは、「こういう情報は大事。しっかり地域ごとに受け取ろう」「何でも買い占めに走る思考を一旦再考して、目の前のところから対策ですね」「これならみんなできる」「何かあった時に使える予備水の確保 参考にします」などの声が上がった。