「信用できないから電子マネーは使わない」と話す現金派の夫。「週2回」ほどATMを利用していますが、利用頻度が高すぎますよね? 生涯でかかるATM手数料が心配です…。

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現代社会において、電子マネーやキャッシュレス決済がますます普及していますが、それでも現金派を貫く人は少なくありません。特に、日本では現金主義が根強く、ATMの利用頻度が高い人も多い傾向です。 今回は、週2回ATMを利用する場合の手数料の生涯コストを詳しく紹介します。さらに、現金派とキャッシュレス派のメリットとデメリットについても見ていきましょう。

ATM手数料の実態

通常、ATMの利用には手数料が発生しますが、銀行によって異なります。
ここでは、代表的な「ゆうちょ銀行」と「みずほ銀行」のATM手数料を見ていきましょう。
 

ゆうちょ銀行

表1は、ゆうちょ銀行のキャッシュカード・ゆうちょ通帳アプリでATMを利用するときにかかる料金・手数料です。
表1

   
 

平日 土曜日 日曜日・
休日 8:45

18:00 左記以外の時間帯 9:00

14:00 左記以外の時間帯 終日 ゆうちょATM(ゆうちょ銀行店舗内や郵便局に設置しているもの) 無料 ゆうちょATM(駅・ショッピングセンター・ファミリマート等に設置しているもの) 無料 110円 無料 110円 110円 イーネットATM
セブン銀行ATM
ローソンATM 220円 330円 220円 330円 330円 その他の提携金融機関 110円 220円 110円 220円 220円

ゆうちょ銀行の「ATMにかかる料金・手数料」を基に筆者が作成
 

みずほ銀行

表2は、みずほ銀行のキャッシュカードでATMを利用するときにかかる料金・手数料です。
表2

 

平日 土曜日・日曜日・祝日 8:00

8:45 8:45

18:00 18:00

23:00 23:00

8:00 8:00

8:45 8:45

18:00 18:00

23:00 23:00

8:00 みずほ銀行ATM 110円 無料 110円 220円 110円 220円 イオン銀行ATM 110円 無料 110円 220円 110円 220円 コンビニ
ATM 220円 110円 220円 220円

みずほ銀行の「ATMの利用手数料が知りたい」を基に筆者が作成
 

「週2回の利用」で生涯にかかるATM手数料

ATMの利用で発生する手数料は、曜日や時間帯、銀行によって異なります。
1回の利用でだいたい110円~330円程度が一般的です。週2回利用する場合、1週間で220円~660円、1ヶ月で880円~2640円の手数料が発生します。年間に換算すると1万560円~3万1680円です。生涯にかかるATM手数料は、50年間で52万8000円~158万4000円になります。
ただし、手数料が無料になる曜日や時間帯を選んでお金を引き出しているのであれば、生涯にかかるATM手数料はここまでの出費にはならないでしょう。
 

現金派とキャッシュレス派を比較

ここでは、現金派とキャッシュレス派の特徴を比較するために、それぞれのメリット・デメリットを表3にまとめました。
表3

メリット デメリット 現金派 ・支出管理がしやすい
・情報漏洩の心配がない
・予算を超えないように使用できる ・ATM手数料が発生する
・盗難や紛失のリスクがある キャッシュレス派 ・簡単に支払いを済ませることができる
・盗難時はカードの利用停止ができる
・ポイント還元やキャンペーンの利用で節約できる
・支出の履歴を後で確認できる ・情報漏洩のリスクがある
・システム障害が発生した場合、支払いができない可能性がある

三井住友カードの「現金VSキャッシュレスについてのアンケート」を基に筆者が作成
 

生活スタイルに合った方法を選びましょう

現金派の夫が週2回ATMを利用することで生涯にかかる手数料は、予想以上に高額となる可能性があります。現金派の心理やメリット・デメリットを理解しつつ、自身の生活スタイルに合った決済方法を選択することが重要です。
キャッシュレス決済の利便性やポイント還元のメリットを享受することで、節約や時間の効率化を図ることができるかもしれません。現金派とキャッシュレス派、それぞれのよさを見極めながら、賢いお金の使い方を模索していきましょう。
 

出典

ゆうちょ銀行 ATM利用にかかる料金・手数料
みずほ銀行 よくあるご質問 Q.ATMの利用手数料が知りたい
三井住友カード 現金VSキャッシュレスについてのアンケート
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー