ドジャースが獲得したジャック・フラハティ【写真:Getty Images】

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タイガース地元メディアは嘆き節「なんという恥ずべきことだ」

 ドジャースはトレード期限最終日となった30日(日本時間31日)、タイガースからジャック・フラハティ投手、ブルージェイズからケビン・キアマイアー外野手を獲得したと発表した。米メディア「ドジャース・ネーション」は「ドジャースは盗賊のようだった」と駆け込み補強を総評した。

 フラハティは、タイロン・リアンドロとトレイ・スウィーニーとの交換トレード。同メディアは「フラハティはトレード期限で(獲得可能な)最高の投手にも関わらず、ドジャースは球団プロスペクトランキング8位と22位の選手しか放出しなかった。(8位の)リアンドロでさえ、ドジャースのファームで3番目に優秀な捕手。ドジャースにとっては全くの掘り出し物だ」と分析する。

 前日29日(同30日)には、カージナルスからWBC韓国代表のトミー・エドマン内野手と若手有望株オリバー・ゴンザレス投手、ホワイトソックスからマイケル・コペック投手、レイズとの交換トレードでアーメド・ロサリオ内野手を獲得していた。

 ドジャース専門ポッドキャスト「インサイド・ザ・ラビーン」で司会を務め、米スポーツ局「ESPN」の番組にもゲスト出演するブレイク・ハリス氏も「ドジャースは、フラハティ、エドマン、コペック投手、ロサリオを獲得したのに、(球団)トップ15プロスペクトを1人しか放出しなかった」と“お買い得”補強だったことを説明した。

 一方、タイガースの地元ミシガン州テレビ局「Local 4 WDIV Detroit」でレポーターを務めるデレク・ハッチンソン氏にとっては、嘆き節だ。「タイガースがフラハティで獲得した見返りより、ブルージェイズがキクチで得た見返りの方がよかった。マーリンズがトレバー・ロジャースで得た見返りの方がよかった。フラハティは3人のなかで、断トツだ。なんという恥ずべきことなんだ」。

「トレードを気に入っている人がいることは理解できる。でも今週、他球団が獲得していた見返りを考えると、タイガースは平凡な打撃で26%の割合で三振する捕手よりも、もっといい見返りを獲得できたはずだ」とフラハティ放出を悲しんでいた。(Full-Count編集部)