ビンセント・アストロラビオ相手に初回2分37秒KO勝ちした中谷潤人【写真:高橋学】

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初回2分37秒の超速KO…その瞬間を記録したカメラマン

 ボクシングのWBC世界バンタム級(53.5キロ以下)王者・中谷潤人(M.T)が20日、東京・両国国技館で初防衛戦に臨み、同級1位のビンセント・アストロラビオ(フィリピン)に初回2分37秒KO勝ちした。この衝撃KOの決定的瞬間を日本人カメラマンが記録し、WBCのマウリシオ・スレイマン会長は「今季最高級の写真」と大絶賛している。

 階級最強の呼び声も高い中谷が、またも派手なKO勝ちを飾った。初回2分過ぎに、右ジャブから左ボディーストレートを突き刺すと、挑戦者は膝をついて悶絶。一度は立ち上がろうとしたが、苦悶の表情を浮かべ再び倒れた。わずか157秒でのKO勝ちは会場でも、ネットでも大反響を呼んだ。

 この瞬間を写真に収めたのが、ボクシングカメラマンの福田直樹氏だ。WBCのマウリシオ・スレイマン会長が自身のX(旧ツイッター)に公開した写真は、中谷の左腕が真っすぐ伸び、アストロラビオのブロックを抜けて体に到達しているのを捉えている。

「今季最高級ノックアウトの今季最高級の写真! ジュント・ナカタニが残酷なショットを着弾させた瞬間をナオキ・フクダが収めた。レフェリーのテイラーは合法な一打だと判断するために、完璧な位置にいる」とつづっている。

 2人のボクサーに加え、レフェリーの配置まで完璧だと評した写真。今後望む他団体王者との統一戦しだいで、さらに伝説となっていきそうだ。

(THE ANSWER編集部)